FRANCESCA (2015)
予告がすごく期待かきたてられるんだけど…日本語版が出てない(泣。あちらでも評判はさほど悪くなさそうだけど???(Francesca (2015) - IMDb)
見るからにジャッロなんだけど、作られたのはスペイン?でも言語はイタリア語っぽいし。
私のつたない語学力でのあらすじですが、15年前、詩人で劇作家ヴィスコンティ氏の娘フランチェスカが誘拐され、今も見つかっていない。現在、街では連続殺人事件が。それを追う刑事のモレッティたちはその犯罪が神曲「ダンテ」に基づいて行われているとし、ヴィスコンティ氏に協力を要請? その中で、フランチェスカのこともわかってくるのかな?
子供の歌とか…モロ『サスペリアPART2』なんすけど。誰か~、見た方、感想upしてくだいっ!(人まかせ)
ヒッチハイク(1977年 イタリア)
勝手にレイプリベンジ物かと勘違いしてました。ま、たしかにヒロインが途中、レイプされる場面はあるんですけど、それ以前にまぁ…意外にいろいろ考えさせられてしまう映画だったのは私だけ?(笑。
たしかにコリンヌ・クレリー熱演のイブはやたら色っぽいです。酒びたりの夫ウォルターとキャンピングカーで旅行中。ウォルターは何かって~と、彼女の身体を触りますが…まぁ、露出激しいですから。そんな一方的なセックスしかしてこない夫をイブは軽蔑してます。三流ゴシップ誌の記者とか言うしね。…結婚9年かぁ、たしかにそんなにラブラブ旅行にはならないか。
とにかくその道中、青年アダムを乗せますが、ところがヤツは逃亡中の強盗犯だった。カバンには200万ドル入ってます。アダムは正体がばれると、残忍な性格を顕にし、夫婦をネチネチいびりながら、国境まで車を走らせるよう迫るのです。アダムがウォルターに自分の自伝を書けと、冗談とも本気ともつかないことを言うのですが、ウォルターはどうせロクな両親じゃないだろうと考えていると、意外にも真面目な善人だったりする(アダムがウソをついてなければ。まぁ両親のことを小バカにしたように話すところを見ると本当かなと)。同情を誘える境遇でなくて残念だな~ぐらいの話し方で、途中警官に尋問されると、さっさと撃ち殺します。後に追ってきた強盗仲間への仕打ちを見ても、とにかく異常なやつです。
で、とうとう、縛り上げられたウォルターの目の前で、アダムはイブを犯す…というけど、途中で夫を冷たく見つめていたイブがやがて目をそらし、行為に没頭していく様子がいやらしいというより冷たい画面です。キャンピングカーへ連れ込んでの第二ラウンド。アダムの目が離れた隙にウォルターは手の縛りを解くことに成功するんですが、早々に出てきたので、足は縛られたまま。申し訳ないが奥さんを連れていくから、あんたは用済みだと殺されそうになるウォルター。が、突然胸を撃ち抜かれ、息絶えるアダム。背後には全裸で銃を向けているイブの姿(ジャケ絵の場面ですね)が……
その後、なんとまだ話が続きます(笑。でも二人の間はあきらかに何かが変わってしまった。そして手元には200万ドルの現金が……なんというか、納得いかない後味悪しなラストなんですが、最後生き残った意外な人物の心境を考えると、わからないでもないと思ってしまうのが、前半ネチネチ描かれた夫婦の関係もあるからかなと。説得力があるんですわ(むかつく展開なんですけどね)。
つ~か、ヒッピーがやたらいたりとか、ラブ&ピースの時代なんですかね。そのわりにはやたらヴァイオレンスな映画だった。
『ラストサマー』シリーズ
なんと3作目があるんですね。知らなかった。すいませんがそちらは未視聴(この2作とはほぼ関連なさそうだし、DVDリリースのみ)。
ジェニファー・ラブ・ヒューイットがバービー人形のような完璧ボディのくせに脱ぎ惜しみする(笑)シリーズとも言えるかも。あ、話は鉤爪殺人鬼に若者がバンバン殺されてく、よくあるパターンですが、一応推理劇(勘違いか)もあります。『スクリーム』 と同時期位に公開されたので(しかも脚本家一緒)、存在感薄いシリーズですが、個人的には好きですね。
ラストに近づくにつれて服が少なくなってく(笑
『ラストサマー』(1997年 アメリカ)
「I know what you did last summer(去年何をしたか知ってるぞ)」…ジュリーに届いた脅迫状。彼女には心当たりがあった。
未来輝く卒業したばかりの4人の若者。独立記念日の夜、浮かれてた彼らは誤って車で男をはねてしまう。将来を考え、男を海に沈める4人。車の持ち主バリーが他の3人を言いくるめる形で、4人はこのことを秘密にすることを誓う。
1年後、ジュリーは大学から故郷へ戻ってくるが、町を離れても後悔に苛まれ、成績も危うい状況。恋仲だったレイとも、あの日以来疎遠に。父親は亡くなっていて、奨学金で大学へ進学したらしいジュリーはいわゆる真面目女子。卒業以来帰ってこなかった娘を母も心配していた。帰郷したその日に上記の手紙が届くんですね~。差出人は誰かわからない。バリーは男をはねた時、車で通りかかったマックスかと思い、彼に殴りかかるが…その後、フロックコートを着た男に殺されかけるバリー。町のクイーンにはなったが、夢見ていた女優にはなれず都落ちしたヘレンの元にもジュリー同様、脅迫状が届いていた。その後も彼らの背後に見え隠れするフロックコートの男。ジュリーたちははねてしまった青年デヴィッド・イーガンの身内の仕業かもしれないと彼の家を訪ねるが…
(以下ネタバレなので反転してね)
じつは犯人はデヴィッドの恋人で自殺したスージーの父、ベン・ウィルスだった。しかもデヴィッドは自殺していて(姉が保険金をもらうために弟の遺書を隠していたというのもスゴイが…)、ジュリーたちが車ではねた男はベンだったのだ。
事件後、デヴィッドのことを気にしてビリー・ブルーという偽名を使って、デヴィッドの姉に近づいてしまったレイ。それをジュリーたちに言えなかったためにあらぬ疑いをもたれ、レイから逃げるジュリー。助けてくれたベンの船に何も知らずにまんまと乗ってしまいます。そこでようやく、この男がスージーの父で、マックスらを殺した鉤爪殺人鬼だと気づく。船の中の冷蔵庫でビリーとヘレンの遺体を見つけてジュリーがキャーキャー叫ぶところはよろしいです。ジュリーの危機に気づき、必死で助けようとするレイもいい男(説明が足りなくて勘違いされるのとか…まぁ朴訥な青年といいましょうか)。ラスト、レイの機転で船のフックに引き上げられ、海に落とされて姿を消したベン。鉤爪を持った右手だけを残して…。抱き合うレイとジュリーですが、殺されかけた理由を警察に尋ねられて…「ない」って。相変わらずだなぁ(苦笑。
隠れデカパイなジュリー
個人的にはサラ・ミシェル・ゲラー演じるヘレンがさんざん逃げまくった末にやられてしまうところを推します。お姉さんがなかなかドアの鍵を開けてくれないところとか…わかっててもハラハラします。
続きを読む今年もよろしくお願いします
なんだかんだ4年目に突入。細々続けてきましたが…マイナーな作品ばっかり紹介してるせいか(しかもぬるいホラーばかりなので)、あまり人気のない当ブログですが、いつも来てくださってる皆様、本当にありがとうございます。
じつは子供がまだ冬休みなんで、ゆっくりパソコンに向かい合えないのであります。来週になったら、書きはじめたいと思ってます。とりあえず昔懐かしの『ラストサマー』を続けて見て、あらためて感想書こうかなと。それかクローネンバーグ様の『戦慄の絆』(これも古っ!)。いろいろ録り溜まってるのはいっぱいあるんですけど、見る暇(隙?)がない状況。世間のお母さんもみんな思っているでしょうが…
早く冬休み終われ!
2016年見た映画BEST10
あくまで私が2016年見た映画のベスト10作品です。普段の記事では特に点数はつけていないので、ある意味オススメ作品になるかな。
第10位
これはシリーズ5作品について書いてます。怖さなら1で、面白さ(話の深さ)では3がオススメかな。
第9位
唐突な展開、はっきりしないラスト…とおよそいい映画とは言えないかもしれませんが、どこか不気味なテイストは好きな人にはオススメです。
第8位
カルト作品として有名。ぜひ見てほしいとは思いますが、ホラー初心者にはオススメできません。モノクロとはいえ、気持ち悪い描写満載だし、展開も支離滅裂だし(悪夢のような)。
第7位
正確にはホラーというよりミステリーなんですけど、某人物(誰なのかはネタバレになるので)の心理たるやホラーでしかありません。
第6位
ひさびさに見たジャーロ。整合性のない話はツッコミ満載なんですけど、夢の描写といい、グルーヴィな音楽といい、楽しめました(日本版ありません、ソーリー)。
第5位
こちらもあらためて見て面白かった作品。犯人の犯行動機といい、かなりセクシャルな内容なので、大人のサスペンス。
続きを読む