ホラーじゃないけど切り株映画
ひさしぶりの記事がホラーじゃない(笑。マシュー・ヴォーン監督の2作。
まず先に見たのがこっちで。
ザ・英国紳士のコリン・ファースが世界最強のスパイ組織(笑)「キングスマン」の凄腕エージェントってのも、もうマンガでいいんだけど、 冒頭、主人公(ちょっと運動神経がいい普通の男子)の父が007みたいに立ち回ってカッチョイイんだけど、撃たれたり、斬られたりの傷口をわざわざ映すところがエグイんだわ(笑。が、すぐに敵側の殺し屋ガゼルに真っ二つにされ…文字通り人体真っ二つですよ、殺されてしまいやす。
常々特にアクション映画とか見てると(思わぬ)切り株描写に驚く時があるんだけど、この作品は切り株いっぱいです。特に敵役ヴァレンタイン(サミュエル・L・ジャクソン)の敵地へ乗り込んで以降の死闘はホラー好きにもご満足いただける切り株ではないかと(痛そうじゃないのはちょい不満?)。
表向きイギリスの紳士服店だけど、裏側に秘密基地があるとか…厨二病的設定もたまらんです(笑。
でも(そういえば)この作品、フツーに『王様のブランチ』で紹介されてたよ。
で、もう一つはこれだっ!
この監督の前作ってことで見てみたんだけど…原作コミックだったのね。
- 作者: マーク・ミラー,ジョン・ロミータJr.,光岡三ツ子
- 出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション
- 発売日: 2010/11/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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こっちは本当に普通の男子高校生が主人公。N.Y.ではちょっと路地裏行くと普通に刺されたりするんだね(笑。そんな世界に超能力も怪力も何も持ってないデイヴが変な潜水服姿で悪漢に立ち向かっていくんだよね。で、あんのじょう、刺されて、おまけに車にはねられて複雑骨折。なのに全身に金属入りまくりの「オレかっこいい」って思うイカれたオタク男子。が、そんな彼の活躍(?)がネットにアップされ、とたんにヒーロー扱いされる(正体はバレてないが)。調子こいたデイヴはイイなと思ってる女子の頼みで薬中の巣窟に無謀にも飛び込んでいくんだけど、今回はさすがにヤバイよ、やられるよ、と思ってたら…少女ヒーロー(ヒロイン?)まさかの乱入。やはりヒット・ガール(クロエ・グレース・モレッツ)最高! 躊躇なく撃つ、斬る! 忍者みたいな飛び道具使う! もしかして…彼女が成長してガゼルになったの?(違う、違う)
これも厨二病を貫き終わる、いいです、道徳的にはよくないんだろうけど。子供に見せる時は年齢に気をつけないと、急にヌンチャク買うとか言い出すかもしれないです。
FLASHBACK(全4話)
フジテレビONE/TWO/NEXT(CS)で製作されたオリジナルドラマ。まだDVD化されてないみたいなので、以下HP参照に再放送を待ってください(笑。
初回から大風呂敷広げて奇天烈なまま終わるのか…と思いきや、意外や意外、ちゃんと4話で終わります。
20年前、加々美稜真(成田凌)は、父稜一が目の前で死ぬのを目撃。父の身体に触れたとたん、謎のイメージが脳内に入り込む。以来、稜真は遺体や遺品に触れると残留思念が読み取れる不思議な能力を手にする。
2015年。科学者轟日見子(高梨臨)は自分の研究を横取りしノーベル賞を取った上司に疎まれ、突然HIDEという謎の捜査組織へ転属された。そこで不思議な男稜真や古沢刑事、文殊博士とともに胡散臭い事件の数々を解明していく…。
面白いのは、フィクションではあるんですけど、その中に実在する人物や組織、歴史上の事件がからんでくるところ。たとえばナチスが探していた財宝とか、聖徳太子の預言書『未来記』とか…これを聞いてワクワクする人は見てみるといいかも(笑。
加えて毎回変死体が登場するんですけど、それに触れる稜真もスゴイんですが、遺体から思念を読み取ったら、その際浮かんだ「何か」を72時間以内に実際に触れないと脳が暴発し、死亡するというカウントダウン的スリルもあります。
『X-FILE』のスカリーのように「バカバカしい」って否定的だった日見子ちゃんが、なんだかんだ言いながらも科学的側面から事件を解決に導く部分も面白かった。
『ムー』とか愛読している人にはとりあえずオススメ(←逆にツッコミ所があるかもしれませんが)。
フレディVSジェイソン(2003年 アメリカ)
世紀の対決(?)に巻き込まれたエルム街の子供たちは生き残れるのか? ま~、そんなことどうでもいいってくらい「なんでもあり」って作中人物にも言わせてるし!
冒頭、フレディおじさんの愚痴からはじまります。「フレディって誰や?」って人は以下でおさらいしてから見るといいと思います。
つ~か、そうすると「ジェイソンって誰や?」になるので…(すいません。このブログ13金の記事一個も無いの…)そういう人はおそらく見ないだろう(笑。
ま、とにかく親や警察が必死に緘口令をひいたおかげで、エルム街ではフレディの存在を子供たちは知りません。子供たちの恐怖を糧に生きてきた(?)フレディには耐えられない状態。そこで現実の殺人鬼ジェイソンをお母さん(13金1作目の犯人ですね)に化けて言いきかせ、エルム街の子供たちを殺させつつ、自分への恐怖をよみがえらせ、力を取り戻すという作戦に出た。
ヒロインはローリ。あの例の家に父親と二人暮らしである。父親が不在の隙に親友キーアとギブが彼氏とその友達を連れてくる。ローリは14歳のとき突如いなくなったボーイフレンド、ウィルが忘れられずにいた。母親が謎の事故死を遂げたのもその頃。で、いろんな意味で「過去は忘れなよ~」って感じで新しい男を紹介しようとする親友たちだったのだ。が、人の家でイチャコラしていたギブの彼氏がジェイソンにさっそく惨殺され、大騒ぎで飛び出すローリたち。フレディの名を耳にしたローリは警察署ではじめて悪夢を見る。この場面は『エルム街~』の初期っぽくて良いです。
一方、街の精神病院(3作目と同じ?)にはウィルと親友チャーリーの姿が。ヒプノシルって薬を飲みなさいって看護師が配ってるんだけど、背後のTVでローリの家で殺人事件があったというニュースを見てしまい、あわてて消す看護師だったが、ウィルはローリが心配で、チャーリーとともに病院を脱出(意外と簡単…)。
ま、間にも何やかやあるのですが、トウモロコシ畑でパーティをしてた若者たちがジェイソンにバンバン殺されてく辺りから、フレディも力を取り戻しつつあるんですけど、獲物(ギブ)をジェイソンに横取りされ、殺されると、フレディは「しまった、これじゃあオレが楽しめないじゃん」とジェイソンをやっつけようとするんですわ。勝手だよねぇ(笑。
夢の世界では不死身なフレディはジェイソンをこれでもかと痛めつける(ちょっとジェイソンがかわいそうになる)。で、死んだかなぁ~(って表現も変だけど)と思われたジェイソンだったが、ローリたちによってジェイソンはクリスタルレイク(ジェイソンの生息地)へ運ばれていた。ローリが眠って、フレディを現実に引きずり出し、ジェイソンと対決させようという腹だったのね。さてさてうまくいくのでしょうか…
(どうでもいいでしょうが以下ネタバレ)
続きを読む人造人間13号(2013年 カナダ)
なんと日本で劇場公開していた(2015年2月)。題名がとびきりB級臭漂わせているってのに…クリリンの奥さんじゃないよ(笑。法医学の課外実習で、軍の実験場跡地に赴いた教授と生徒たちが…謎のゾンビたちに次々襲われて…とよくある話です。
意外にも実習は真面目です。2人1組でチームとなり、モノホンの死体(教授たちが用意してます)を見つけ出し、検体を採取し、死因などを分析するようです。もちろんゲロしたりすると、減点になります(キツイ…)。この死体たちがなんともリアルなので…意外とお金かかってるのかもしれません。
犠牲者さんたち学生の中でまあまあルックスのいいのは、メーガン(メグ)とダニエルくらいかな~。あとはとってもモブって感じです(失礼)。で、ダニエルは冒頭からメグに一直線な感じですが、苦学生のメグは相手にしてません。この実習では2人しか合格枠がないようで、彼女は必死なのだ。
そんな中、運転手兼料理人のラリーさんが、シケモク(ドラッグ?)吸いながら、色々ドジやらかします。軍が投げ出すように置いていったわけのわからない廃棄物をこぼして唯一の通信手段トランシーバーをダメにしちゃったりとか…典型ですな。
まあ、それとは関係なく(あったのかな~、もう忘れた)、この跡地ではラリーさんが言うには軍がある実験を囚人を使って行っていたが、失敗し、その囚人さん何体かが逃げ出したという噂があるのだ。で、それは噂ではなく(笑、囚人ゾンビたちがなぜか急に歩き出し(人間が来たからかな?)、生徒たちを襲いだします。一番モブっぽい人たちからやられはじめます。
まあありがちな経過とありがちなラストなんですけど、意外とハラハラしながら見てしまった私(笑。そういえばホラー映画、久々に見ました。
アンドリュー・クラヴァンを知ってるかい?
およそ1ヶ月ぶりの記事になります(裏ブログ?ではけっこう頻繁に書いてましたけど)。開店休業と思われぬよう(?)スロットで本の話題があったので、書いてみることに。
著者の詳しい履歴はこちら ⇒ アンドリュー・クラヴァン
けっこういろいろ書いている人で、代表作は『真夜中の死線』らしいんですが、これは未読。私がこの人を知った作品は、
『秘密の友人』
です。とにかく冒頭から、異様な出来事が次々起こり、終盤でそれが全て繋がっていると気づく時の気持ちよさと言ったら!
サイコ少女エリザベスのキャラもすごいですが、この作品に出てくる人たちは皆どこか異常(笑。映画化もされてます(題名が違うので要注意)。
『切り裂き魔の森』
これは名前が違いますが、同一著者です。夫がもしや連続殺人犯では?と疑いを募らせてゆく、奥さんの話です。配偶者の過去って…そんなに追求したことないですよね、そういえば。
『アニマル・アワー』
これまた強烈な冒頭部です。主人公ナンシー(弁護士)が事務所に出社すると、誰も彼女をナンシーとは認めない。バッグには見覚えのない拳銃。パニックになり街をさまよう彼女が見た猟奇殺人事件のニュースの被害者は…ナンシー・キンケイド!
ワケがわからないうちに物語に引き込まれていきます。真相を強引とみるか、斬新とみるかは別として、とにかくこの著者は小説は冒頭部が大事なことをよくわかってます。
『アマンダ』
これも飛行機墜落事故という強烈な場面から始まります。その中で半狂乱で娘アマンダを探すキャロル。母娘が逃げ続けなければならない理由は何なのか? 二人と関わったサックス奏者ルーニーはアマンダの持つある能力を知る…ぶっちゃけちゃうと超能力モノで、ミステリーとは言い難いんですが、リーダビリティはさすがです。
『傷痕のある男』は…アマゾンになかった。海外作家ってこういうの多いよね~。読みたい時にはもう在庫がなかったり。そもそも狭き嗜好なのかな?とりあえず『秘密の友人』は「このミス」でもランクインした本だった(気がする)ので、オススメです。というか、この作品でダメと思った人は他の著作もダメかも(笑。