ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ(2015年 アメリカ)
映画で殺される役だったママを救え!……って、まさかこの映画で泣かされるとは思わなかった(笑。スプラッタホラー映画の世界へ放り込まれたヒロインがファイナルガールとなって、殺人鬼を倒す。面白かった!! そんなに血みどろでもないのでホラーが苦手な人もカップルで、お友達で、楽しめるよん!
マックスは3年前に泣かず飛ばずの女優だった母アマンダを交通事故で亡くしてしまう。大学生に成長した彼女は、親友ガーティの兄ダンカンが副支配人をしている映画館で行われる80年代伝説的ホラー映画『血まみれのキャンプ場』リバイバル上映会にゲストとして呼ばれる。なぜならその映画にアマンダが出演していたからだ。
その場にはマックスに気がある男子クリスやその元カノで、マックスの元親友(?)ヴィッキーも。映画が始まるが、性質の悪い客がこぼしたウォッカ(たぶん)にまた別の客のタバコの火が落ちて、たちまち引火(笑。古そうな映画館はたちまち火の海&観客大パニック。スクリーン裏にも出口があると言うダンカンに従い、マックスらはスクリーンを切り裂き、その裏へ行ったつもりが……彼らは『血まみれのキャンプ場』の世界へ入り込んでいた!
アマンダの役ナンシーはファイナルガール(最後に残る殺人鬼を倒す役…必ずと言っていいほど処女である)ではないので、カートに処女を捧げちゃった後殺されるのですが、映画の世界に入り込んだマックスはどうしてもお母さんとダブらせてしまって、助けようとするんです。その他、スラッシャーホラーをおちょくったような場面が多数登場し、笑えます。出てくるキャラもデフォルメしすぎ。
一方、映画内殺人鬼ビリーは「俺たち部外者だから死ぬわけないって!」って言ってたダンカンを切り殺し、ファイナルガールだったポーラも焼死! さて、マックスたちはどうやって生き残る???
面白いのでネタバレはしません。ナンシーとマックスの会話もベタだけど泣かされたし…(私だけ?)。エンドロールが流れてからも笑わせてくれます。
ハンズ・オブ・ザ・リッパー(1971年 イギリス)
切り裂きジャックに娘がいたら…というトンデモ設定ですが、意外にまともなホラー映画でした。オカルトを科学で解明しようとしていた古き良き時代(?)の名残も……
って、これ、私の生まれた頃の映画やん!(歳を数えないように!)19世紀末、娼婦を残忍な方法で殺し、騒がれたが結局今もって犯人がわかっていない”ジャック・ザ・リッパー(切り裂きジャック)”。そいつに妻子がいたという設定ですな。今さっき、殺してきたばっかりで「帰ってきたぞ~」って、奥さん、血まみれのダンナの手を見て「あ、あなたがあの殺人鬼だったのね~」「ちっ、バレちゃぁしょうがねぇ(←なんて台詞はない)」ジャックは幼い娘の目の前で奥さんをナイフでグッサリ。でもって娘を抱き上げて「アンナ」ってキッス! その後、ジャックがどうなったのかは描かれず(投げっぱなし?)十数年経ち……
アンナはインチキ霊媒師のババアに引き取られ、交霊の手伝いをさせられておりました。交霊会を依頼したご夫婦は娘を亡くした気の毒な方なんですが、同席していた議員のダイサートや精神分析に入れ込んでいるプリチャード医師と結婚間近の息子マイケルもいる。プリチャードはさっそく霊媒師のインチキを見抜き、カーテンの陰に隠れていたアンナを見つける。
気の毒なアンナはババアがダイサートにお金をもらって、花の操(古っ)を奪われそうに。ダイサートが贈った宝石が暖炉の灯りにきらめき、頬にキスされた瞬間、アンナの幼い記憶がよみがえり……ダイサートの目の前でアンナはババアを殺したのであります。思うところがあったのか、外から霊媒師の家を眺めていたプリチャードは異常事態に気づき、家に入ろうとすると、出てきたダイサートとすれ違います。プリチャードがダイサートのことを伏せたため、警察も犯人不祥ということで、事情聴取は終わり、留置されていたアンナをプリチャードは家に引き取ることに。後にダイサートを家に呼び、アンナがババアを殺したと言う彼に精神論をぶちかまし、半ば脅すようにアンナの出自を調べてくれと命令。
一方、マイケルの婚約者で盲目の娘ローラが結婚式のため、到着。ローラを歓迎する晩餐会の店に姿を現さないアンナを心配してプリチャードが家へ戻ってみると……階上で血まみれの手で呆然と立ち尽くす彼女がいた…
(以下なるべく短くネタバレ)
続きを読むパラノーマル・アクティビティ5(2015年 アメリカ)
えっといきなり合間飛ばしてシリーズ物見るなっつ~の(笑。と自分に突っ込んでみた。そのくらい訳わからんでした。えっと1作目のケイティが暮らしていた家にライアン一家が越してきて…娘のリーラが「見えないお友達」と遊び始めますよ。
POV方式は嫌いなのに…なぜ見てしまったんだろう(笑。画面酔いはガタガタ揺れるところでは視線を外すなど回避する術(?)を覚えましたが…あの違和感はどうしても拭えません。生きるか死ぬかの瀬戸際になぜ録画し続ける??? そんなに録っておきたいのか? うちのレグザさんのハードディスクもたまにご機嫌が悪いと予約したのに録られてないことがありますが(笑、なんか…私はPOV向きじゃないんですね(向き不向きがあるのか?)。
えっと人の解説に頼ってしまってすみませんが、今までのシリーズを時系列で解説してくれている以下の方の素晴らしいページにて、今までのいきさつをご理解下さい。私にはうまく解説できる自信がない(たぶん1と2は見た記憶があり)。
https://元ボクサーの一念発起.com/2016/06/19/paranormal-activity5/
で、リーラはトビーという見えないお友達と話すようになり…のありがちすぎる流れと共に両親らがかつてこの家で起こったことを知るんですね(てか不動産会社にケイティなんて勤めてないって…先に確認せんかったの? ダンナは嫁を責めてたが)。
(以下ネタバレ)
続きを読む7500(2015年 アメリカ)
僕だけがいない街(2016年 日本)
リバイバル…何か事件が起こる前に戻る能力を持った主人公が、母親が殺された直後戻されたのは…小学生の頃、同級生が殺される前の1988年だった。厳密にはSF+サスペンスでホラーじゃないけど、やたら長い映画が多い昨今、なんとか2時間にまとめてます。
マンガが原作で、アニメ化もされている有名な作品(両方とも未見です)。なのでおそらくは原作の方がいいのでしょうが、何も知らない私が単独で見て、映画として普通に面白かったです。 正直言うと、ラストに向けて忙しいのが難ですが。原作もそうなんでしょうけど、小学生時代の二人(中川翼・鈴木梨央)の甘酸っぱい関係がいいですね。舞台が北海道(現在の2006年は千葉?)なのも良いです。
舞台は2006年、主人公藤沼悟(藤原竜也)は売れないマンガ家で、ピザ屋でバイトもしている。実は悟は何か事故や事件が起こると、その少し前に戻ることができる不思議な力がある。トラックが歩道の小学生に突っ込む事故をその能力で防いだはいいが、対向車にぶつかってしまい、自分がはねられてしまう。運よく軽傷ですみ、それを見ていたピザ屋のバイト仲間片桐愛梨(有村架純)と親しくなるも、上京してきた母親佐知子(石田ゆり子)が何者かに刺し殺される。犯人を追った悟は、警官たちに逆に疑われ、逃げる途中、また不思議な感覚に襲われ…リバイバルしたのは小学校5年生だった1988年。連続殺人鬼に同級生の女子、雛月加代(鈴木梨央)が殺される前だった。母親の死はこの過去の連続殺人を阻止することで回避できるのではと考えた悟は、11歳の自分の姿で、加代をなんとか守ろうと試みるが……
(以下ネタバレを含む感想)
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