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暗闇にベルが鳴る(1974年 カナダ)

70年代映画ばっかり見ている今日この頃… 

暗闇にベルが鳴る デラックス版 [DVD]

暗闇にベルが鳴る デラックス版 [DVD]

 

有名な都市伝説「ベビーシッターと二階の男」を下敷きにしたホラーです。クリスマスの話(原題が『Black Christmas』)なので、過去『日曜洋画劇場』でクリスマスに放送されたそうです(粋なことを!)。

音楽学校の女子寮が舞台。クリスマス当日は家族と過ごすのがあちらの定番なので、仲間たちとは前もって盛り上がってます。そこにイタズラ電話が。ハアハア…系の変態電話は女子寮なら一度ならずもかかってくるでしょう。慣れたようにバーバラが「この変態!」と撃退しますが、相手は電話を代わったジェスに「お前を殺してやる!」と言って切れます

f:id:yukiyamama:20150417122325p:plain ジェス  f:id:yukiyamama:20150417122344j:plain バーバラ(バーブ

ところでジェス役はオリビア・ハッセー(元布施明夫人)、バーバラはマーゴット・キダーが演じてます。キダーは、私には悪魔のシスターが印象深い人。

バーバラの攻撃的な対応を責め、一足先に2階へ上がったクレアが殺人鬼の餌食に…そう、すでに殺人鬼は屋根裏に潜伏していたのです。クレアの遺体を屋根裏に移します。

 

そうとは知らず、父親からクレアが帰ってこないと聞いたジェスたちは彼女を探し回ります。その間にジェスは恋人ピーターともめてます。じつはジェスはピーターの子を妊娠していたが、結婚しようというピーターに、あなたの将来の邪魔になるから(おろす)と答えたんですね。ピーターは怒り、「そんなことしたら後悔するぞ」と捨て台詞を残して去っていく。

f:id:yukiyamama:20150417122412j:plain 左がピーター。この後ピアノを叩き壊します…

クレアは見つからず、もう一人の女性も行方不明なことから、警察と市民で周辺を大捜索見つかったのは…もう一人の行方不明者ジャニスでした。画面には映っていませんが、どうやら酷い状態だったようです。その間にも猫を探して屋根裏に上がった寮母さんが、クレアの死体を発見、次の犠牲者に

イタズラ電話のことを聞いたフラー警部は、ジェスに電話に応対してもらう間に逆探知で位置を調べることを考えます。フラー警部役のジョン・サクソン、どっかで見たな…と思ったら、『シャドー』『エルム街の悪夢などに出ている。

f:id:yukiyamama:20150417122431j:plain ジョン・サクソン…『燃えよドラゴン』も有名

何度かイタズラ電話に対応しているうちに、ジェスは相手がもしやピーターではと思いはじめる。なかなか逆探知できずに、寮に残っていた友人たちが次々に殺されジェス一人に。外で見張っていた刑事も殺され、危険が迫ったジェスにやっと警察から電話が…「何も聞かずに今すぐ外へ出てください2階には決して上がらないで!」(←おせ~よ!)

 

…正直言うと、今現在見ると冗長で、退屈なんです。グロ描写もほとんどないし。サスペンスも山場と言える「電話はその家(寮)からかけられています!」の瞬間だけ。真犯人はまだ捕まっていないという終わり方もありがちだしジャーロみたいなエキセントリックなキャラとか、殺人場面とかあればもっと盛り上がるんですけど。ただ、「ビリー」と連呼するイタ電は気持ち悪かったなぁ…意味ありげなトラウマっぽい場面は、続編を意識したのでしょうか?