デモンズ・キラー/美人モデル猟奇連続殺人(1987年 イタリア)
英題がDeliriumだったので、てっきり1972年の『デリリウム [DVD]』だと思って見ていたら…なんか違うな(笑…ややこしいんじゃ! マリオ・バーヴァの息子ランベルト・バーヴァ監督のアルジェントもどきのスリラーでした。でも意外と普通に楽しめましたよ。
元モデルのグロリアは人気男性グラビア誌を製作している。グロリアさん…巨乳(というか爆乳?)です。しかし自分はあくまで経営に回っている様子。自宅のプールでグラビア撮影をしているのを隣に住む車椅子の少年(マーク)が、望遠鏡でのぞいていたりと…あからさまに怪しい。グロリアも警戒しています。
グロリア イブリン
その夜、帰宅しようとグロリアの家を出るモデルが何者かに庭用の巨大なフォーク(干草かき混ぜるようなやつ)でブッ刺されてプールへドボン。あいかわらず隣家をのぞいていたマークが、あわててグロリアへ電話しますが、変態少年だと思っているので、信じてくれません。事実、プールには死体もありませんでした。同居している(?)仕事仲間で親友のイブリンも異変には何も気づかなかった。ちなみにイブリンはダリア・二コロディが演ってます。
翌朝、グロリアの家の前に置かれていた写真。巨大なグロリアのグラビアをバックに無残に殺されたモデルの姿だった…
副題にあるモデルは思えば2人しか殺されません。後はグロリアの仕事仲間と弟とその恋人。弟たちが殺されたとき、現場にいたグロリアに犯人の声だけが不気味に響く「次はおまえの番だ、グロリア」。
マークが殺人現場を目撃した際、金髪の女性だった…と言っていたので、イブリンを疑ってしまいますよね。実際、ラスト20分間際に突如彼女は置手紙を残して姿を消します。が、しかし、犯人は…
ネットでは、どの感想も酷評だったんですけど…そんなに悪くないと思うんですが。ま、たしかにアルジェントの『シャドー』もどきと言われてもしょうがない部分は多々あります。何か、妙なところにこだわっているのが、印象に残ります。殺される女性たちが、犯人目線になるとこう見えるのか…
目玉おやじ? ハチ女?
突然の特殊メイクです。これ、たしかに印象に残りますね。逆にこれだけか?