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Horror好きが行く!

怖いもの好きが書く映画・本・もろもろの記録

Il tuo vizio è una stanza chiusa e solo io ne ho la chiave (1972年 イタリア)

映画 ジャーロ

例によってまた70年代ジャーロです。英語視聴オンリーなので、内容はかなり怪しくなります(笑、あしからず。ついでにネタバレ全開です。

f:id:yukiyamama:20150513143152p:plain この画からグロいのを期待するかもしれませんが……

題名は「お前の悪徳は閉じられた部屋で、私だけがその鍵を持っている」という意味。小説家のオリヴィエーロは名家の末裔らしく、壁にかかった絵のモデルである母の自慢をタラタラ…それを苦々しい表情で聞いている妻イレーナ。地元の若者たちを呼んで乱痴気騒ぎ(?)をしていたが、彼らの酒を大きな器にまとめ、それをいきなりイレーナに無理やり飲ませようとします。オリヴィエーロは普段から嗜虐的な性格のようですが、酒が入るとさらにひどくなるよう…。召使のブレンダも半ば妾みたいに扱われてます。

f:id:yukiyamama:20150513143202j:plainオリヴィエーロ f:id:yukiyamama:20150513144045j:plainイレーナ

この映画、どうやら有名なポー『黒猫』をモチーフにしているらしいのですが…原作のようなホラーテイストは感じなかったです。たしかにオリヴィエーロは黒猫サタナを飼ってます。肖像画も黒猫を抱いていて、イレーナにとってはサタナは義母の化身のようなもので、自分に懐かないのもあって、異常なほど嫌っています。

第一の殺人。書店のアルバイトの女の子が殺されます。昼間、オリヴィエーロにモーションかけていたのを目撃されていたせいか、いきなり自宅に刑事がやってくる。とりあえずイレーナは一緒にいたと答えますが、寝ていたのでよくわからない。で、夫の車を調べたり…さっそく疑ってるやん(笑。

次に召使のブレンダが家の中で何者かに殺されます(腹を割かれて…ちょいグロ)。が、ただでさえ警察に疑われているオリヴィエーロは、イレーナを無理やり言い含め、遺体を地下室の壁に埋めてしまう

そんな中、姪のフロリアーナがやってきます。なんと『美女連続殺人魔』エドウィジュ・フェネシュではあ~りませんか! 髪をボブにしたり、ミニスカートをはいたり、「少女」を懸命に演出してますが…どうにも無理が(笑。

f:id:yukiyamama:20150513143222j:plain f:id:yukiyamama:20150513143619j:plain

でもキレイなので許す。…というかフロリアーナ、その小悪魔的な魅力でオリヴィエーロとイレーナの両方を虜にしていきます。あいからわずキレイな裸です。

一方、殺人者の魔の手は都会帰りの露出過度な女子のところへ…彼女の部屋、異常に人形が多い。コレクターか? その人形が落ちて笑うところとか妙なところでサスペリア2』みたい…と思えば、こちらの方が先に撮られてますね。もとい、彼女は殺人者に殺されますが…ここで大変なことが起きます。なんと直後にやってきたお母さんに反撃され殺人者やられます(笑。お母さんのキャラは最初から強烈でしたが、最後の悲鳴も怖かった…

f:id:yukiyamama:20150513143436j:plain 親娘揃って強烈 f:id:yukiyamama:20150513143525j:plain

じつは殺人者の正体は最初に出てきた書店員さんだった。刑事の話によれば、どうやら異常な行為(?)で前科があったよう(すいません英語力ないので)。

とまぁ…連続殺人は一見解決したかのように思いますが、物語はまだまだ続きます(笑。フロリアーナによって夫婦の間に完全な亀裂が入り夫に殺されるかもと疑心暗鬼のイレーナは

f:id:yukiyamama:20150513143535j:plain f:id:yukiyamama:20150513143601j:plain やっちまいます~

オリヴィエーロを殺してしまう。その一部始終をフロリアーナ見ていて、遺体を一緒に地下室の壁の中に埋めてしまいます。不安なイレーナはフロリアーナに一緒にいてもらいたがりますが、何者かが「復讐」とたくさんタイプした紙を見て、フロリアーナはびびって去っていきます

(*この後いよいよネタバレです)

「ああ、フロリアーナ!」と叫んだイレーナでしたが、彼女に背後から近づく謎の男が…。って、クリーニング屋さん? じゃなくて御用聞き? …とにかく、最初の方でたしかに出てきたよ、この人。

f:id:yukiyamama:20150513143627j:plain ま、ダンナよりかっこいい感じではあります

もしかして……全てはこの愛人と結託して考えた計画だったようです(笑。おそらくはブレンダを殺したのもこの男?(まあイレーナかも)いや、もうそんなことどうでもいい(笑。ようするに異常者の連続殺人と夫を殺そうとする妻と愛人の話が同時進行していたんですよ。見ている方をかく乱させるための構成なんでしょうけど…

で、さらにフロリアーナも彼氏とバイクで逃走中に油をまかれてスリップ→看板に激突→火を投げ入れられ炎上…と悲惨な最期を遂げます

f:id:yukiyamama:20150513143611j:plain 死体になってもキレイです…

愛人にフロリアーナを殺させた後、イレーナはさらに愛人を崖から突き落とし…一人ほくそ笑みます。もう誰も私の邪魔をする人はいないわ! 遺産は全部私のもの~オッホッホ!(←なんてセリフはなかったと思いますが)

ところが…最後の最後に刑事がやってきます。くず鉄拾いのおばあさん…最初の方で出てくるんですが、この人が何か気になったらしく、警察に吹き込んだようです。たしかにケンカばっかしている夫婦だし、最近ダンナの姿見えないし…ちょっくら様子見てみようかってな感じ(?)で、やってきたのかな。イレーナはひとまずお酒で刑事さんたちを歓待(って車で来てるのに…いいのか警察が飲酒運転)。ダンナは仕事で外国へ行ってますのよ~オッホッホ(←なんてセリフはありません)…などとごまかしていましたが、そこへ猫の鳴き声が!

ニャーニャーと声のする方へ導かれ、地下室へと降りていく刑事たち。壁を叩き壊してみたならばオリヴィエーロの遺体とサタナの姿が!

最後のここだけは『黒猫』っぽい。細かいツッコミを入れたくなるところは、ジャーロらしいジャーロでしたね。とにかくエドウィジュ・フェネシュの小悪魔っぷりを見るだけでも価値アリです。