テンタクルズ(1977年 イタリア・アメリカ合作)
出演者が豪華なわりに凡作、『ジョーズ』の亜流作品…などとさんざん言われてますが…まぁ…その通りです(笑。でもブルーノ・ニコライのテーマソングは、『ジョーズ』のそれと匹敵すると思うんですが…私だけ?
パッケージを見ての通り、大ダコが暴れまくる映画です。
おもな登場人物…地元では有名な記者ターナー、海底トンネルを造ろうとしているトロージャン開発会社のホワイトヘッド社長、海洋学者のウィル(と妻ヴィッキー)、ターナーの妹ティリーとその息子トミー(とトミーの友人ジェミー)…というところでしょうか。
前半はターナーが、海底トンネル工事に異変の原因がある…とホワイトヘッドを追及する場面があり、彼が主役で進んでいくように思われたんですが、いつのまにやら(?)、ウィルの妻ヴィッキーの妹たちがタコに襲われ、ヴィッキーも捜しに行って襲われ…とウィル側に移っています。
いろいろとツッコミどころ満載で話は進んでいきます。最初の方で、トミーとジェミーが少年ヨット大会に参加する、って言ってるので嫌な予感がしますね…まぁ、大パニックになります(笑。…って笑ってる場合じゃない。けっこう残酷な展開です。画面はあっさりしてるので忘れがちですが、わりと大勢やられてます。
失意の中、ウィルの下した決断は…(以下ネタバレになるので反転して見て下さい)自分が飼いならしている二匹のシャチにタコを襲わせる…というもの。まぁ、意外な展開といえば意外…最初に出てはくるけど、まさかそんな使われ方をするとは。でもって、この戦闘部分が妙に長い。
でもCGのなかった時代、小出しに部分部分を見せ、不気味な大ダコを演出する…苦労はうかがえます。が、元祖には勝てない(笑。海底トンネル工事による騒音(?)で、魚が死に、大ダコも凶暴化してしまったとなんとなく結論づけてはいるが、その工事についてもその後どうなるのか描かれてないし…話がグダグダなのがいただけない。大ダコ退治して終わり~(笑。でいいのか?