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地獄のモーテル(1980年 アメリカ)

B級ホラー、最低映画…などと一部で有名。この時代のホラーにありがちなどこまでも人を喰った(あ…シャレになってないかもw)作品です。 

地獄のモーテル [DVD]

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 ある田舎町。モーテルを経営する中年の兄妹ヴィンセントとアイダ。まぁ、このテの映画なんで早々バラしますが、この兄弟は手作りベーコンも売ってるですけど、その材料に人肉を使ってます。材料調達のため、近くの道に罠をしかけ(笑、犠牲者を捕まえるんですね。

ある日、バイカーの夫婦を捕まえたヴィンセントですが…奥さんテリーが美しかったせいか気に入ってしまい、彼女だけ助けて連れ帰ります。兄が突然色気づいたので、ちょっと気に入らない感じの妹アイダ(笑。

その後も家畜検査院のビル、ヤク中の不良ども、仲悪そうな女二人、SM好きなカップル等々…が犠牲になります。兄妹は秘密の畑をもっており、そこに犠牲者さんたちを首から下を埋めて漏斗で餌をやり肥え太らせてから首を絞めて収穫するんですね~。声帯を切られてるので、犠牲者さんたちは声が出ません。ブタみたいなブヒブビ声が出るのは皮肉?

ところでこの兄妹には、一緒に住んではいないが保安官の弟ブルースがいる。で、弟もテリーに惚れてしまい、デートに誘ったりするのですが…何も知らないテリーは表向き紳士なヴィンセントを好きになってしまうのです(夫死んだばかりなのに…早っ!)。テリーがヴィンセントを誘惑しますが、結婚まではダメ…と妙なところで潔癖な男だったりする。ちゃんと牧師さんに結婚式の依頼に行ったり、ヴィンセントも本気のようですが秘密のベーコン作りは彼女にも伝えるつもりか??と妙な展開に先が気になります(笑。

で、ブルースは嫉妬もあって、兄たちのことを調べます。すると沼に200台以上の車が沈められていることが判明(←いや…あの沼に200台は入らないのでは?)。兄妹がお仕事中にブルースはテリーを連れ出そうとしますがアイダに見つかってしまい……

*以下(どうでもいいかと思いますが)ネタバレです

  

 

 

ブルースとヴィンセントの格闘…その間、畑では埋めが甘かったのか、 ビルをはじめ犠牲者さんたちが続々脱出。今まで酷い扱いを受けてきた仕返しとばかりにアイダを襲います

ブルースの勝利ヴィンセントはお前にモーテルを譲る」(←いらね~よ)「おれは偽善者だ…じつは(ベーコンに)防腐剤を使っていた…」(←そこ、こだわる?)と遺言(?)を残し、死亡。「このモーテルをよく調査しないと…」と急に警官らしいことを言うブルースに「私なら燃やすわ、全部」とうんざりしたように言うテリー。

最後にモーテルのネオンサインMOTEL HELLO(モーテル ハロー)”のOが消え(というか爆発?)、”MOTEL HELL地獄モーテル)”となり、エンディング……

う~ん、さすがB級、投げやりな終わり方。畑の犠牲者さんたちはどこへ? っ~か、30年近くも人肉ベーコン作りをやってきたようなことをヴィンセントが言ってるんですけど、なぜ今回急にばれる?…とまぁ、様々ツッコミどころはありますが、兄妹役の役者さんたちの名演でなぜか最後まで見れてしまいます