キョンシー(2013年 香港)
以前に書いた『霊幻道士』のリブート…だそうです。が、元のコミカルさは欠片も無く…とことん暗い! スタイリッシュかつ血みどろなので、『霊幻~』見たことなくてもフツーにカッコイイホラーです(救いどころがありませんが…)。
とりあえずこちらの記事を先に読んでもらうと以下私が言ってるのもわかりやすいかも(話とは直接関連は無いんですけどね)。
主人公はなんと上記映画では道士の弟子役だったチン・シウホウ。歳をとってもあいかわらずイケメンです。しかし…疲れまくった表情。そして向かった先は高層だけど寂れまくりのマンション。俳優として売れなくなってしまった。妻も息子も彼を捨て、去っていった…もう自分には何も残ってない…とそこで自殺しようとする設定なんですね。
ところが自殺場所に選んだ2442号室、なんと強力な双子姉妹の怨霊が執りついていた。首を吊った瞬間、姉妹らに襲われるチン…それを救ったのは同じマンションに住む料理人のオヤジ(アンソニー・チェン)だった。
ちなみにチェンの役どころは『霊幻~』では道長で、最初と最後にしか登場しないが、自分のキョンシーを数体見事に操っていた思えば強力な道士。今回は代々道士を生業としてきた家族に生まれたが、父親が仕事中に命を落として以来、自分はただの料理人として生きている人。が、妖しい霊力のようなものはかぎつけてしまうらしく、しかも土地に棲みつく霊たちと一緒に暮らしている始末。
チンは双子姉妹が殺された現場(2442号室)に住んでいた母子と出会う。管理人から彼らがなぜ家に入れず、ホームレスのような暮らしをするはめになったかを聞き、チンは(自らの妻子を重ねてみたのか)二人を気にかけるように。
一方、マンションの住人で縫い物が得意なため皆に慕われていたムイは夫が非常階段から落ちて命を落とした時、闇の力を使う道士に頼み、夫を蘇らせる儀式を重ねていく……
えっとですね、いろいろ説明が足らないの。なんとなく察することはできるんだけど…も少し説明が欲しい。特にラスト…あれはどういう意味でしょうか? 今までの話は〇〇(←ネタバレになるので)が死ぬ前に見た走馬灯だったのか?
とりあえずキョンシー(ムイの夫)はメチャクチャ強力で、破壊力スゴイです。それから、相手が子供だろうが女性だろうが容赦ない血みどろ描写はさすが香港映画。ラストのチンとチェン道士が命がけでキョンシーと闘うところはさすがに手に汗握ります。