Horror好きが行く!

怖いもの好きが書く映画・本・もろもろの記録

ヴィジット(2015年 アメリカ)

シャマラン監督の久々にオチありきの映画。このオチ(真相)に向けてひたすらがんばっている感じが画面からヒシヒシと伝わってきました(笑)。でもまあ……顔にオムツ当てられるのは嫌だなぁ。 

原題のVisit=訪問って意味なんですが、十代前半の姉弟が片田舎にある祖父母(母の両親)の家を一週間ほど訪ねる話。姉ベッカは映像作家を目指しているのか、祖父母と母の確執を解消すべくビデオで記録映画のようなものを撮っています。2歳下の弟タイラーは生意気ざかり。ヘタなラップがご愛嬌です。

初めて会った祖父母は優しく姉弟は安心しましたが、夜中にお祖母ちゃんはゲロ吐いてるわお祖父ちゃんは小屋に汚したオムツためてるわ……。お互いから「お祖父ちゃん(お祖母ちゃん)は病気なの。傷つくから言わないであげて」と口止めされ、「まあ歳だし仕方ないかな」と姉弟も納得するんですが、日が経つにつれ、「ボケてるし」じゃすまない奇行を目にするようになり……

(以下ネタバレ

 

 

 

 

オチありきなもんで18で家出して以来和解していないという親子(母と祖父母)の設定があるとはいえ、母に祖父母の姿を見せないよう必死な演出であります(まああまりに不自然なためか途中パソコンのカメラ汚されたり、母親が彼氏とクルーズ旅行行ったりしてますが)。姉弟が「祖父ちゃんも祖母ちゃんもマジおかしいわ」と不安になった帰宅一日前、ようやくパソコンから祖父母の姿をみた母親が「その二人は私の親じゃない」と答えるんですね。「バーン!」と効果音入るようなオチではありますが、あんまり驚きませんでした(笑)。でも精神病院から脱走してきただけあって筋金入りのクレイジーな男女(夫婦ではない感じ)本物の祖父母をすでに殺しており気づいた姉弟にも襲い掛かる。が、子供とはいえ若いだけあり老人たちは返り討ちに。そこへパトカーと母親が駆けつけ感動の再会。とってつけたような後日談(母親のインタビュー画像)がありますが、個人的にはいらないかな~と思う。そもそもPOVって好きじゃないんです。撮影している状態に必然性を感じられなくて。

 

これだったら同じようなタイトルの『ヴィレッジ』の方がまだ驚かしてくれた。途中までゾワゾワしたし。 

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