Horror好きが行く!

怖いもの好きが書く映画・本・もろもろの記録

キャビン(2012年 アメリカ)

ツッコミたい部分がありありな映画ですが…とりあえずホラー映画好きは小ネタが楽しいので見とけ! 

キャビン スペシャル・プライス [DVD]

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というか、公開当時は話題になってたので、好きな人は見ていると思いますが。

映画は全然ホラーじゃない科学者らしきオッサンたちの会話からはじまります。そしてどうやら彼らはある目的で何かを観察しているのですが、同じことを他国でもやっていて、スウェーデンはダメだった、日本はまだがんばっている…などと言っている。この時点では何のことかな?って感じですが、タイトルロール後、ようやくホラー映画らしく若い女の子が登場

金髪に染めたばかりのセクシー女子ジュールズ。遊びに行くのに本を持って行こうとするマジメ女子デイナ。ジュールズのマッチョな彼氏カート。その友達ホールデン。そしてハッパを吸ってごきげんなマーティ。典型的なホラー映画の犠牲者たちです。彼らはカートの親戚が持っている山小屋(キャビン)へ車で向かいます。車が出発したとたん、「出ました」って屋上から報告する謎の男。そう、冒頭の科学者さんたちが謎めいたハイテク施設で観察するのは彼らだったのです

 

犠牲者たちがたどり着いた山小屋が…死霊のはらわた』の山小屋にクリソツだよ(笑。地下室を見つけて(というか扉がわざと開いた)、それぞれアイテムを手に取る彼ら。それを見守る科学者たち…どれを使うかによって今後の展開が変わるらしく、科学者たちはなんと賭けをしています。不謹慎だね~、と思う自分たちもいつも「誰がどうやって殺されるか」を期待してホラー映画を見ていると気づかされる二重構造

で、ディナが少女の日記を読み上げてしまい(ここがラテン語なのも『死霊のはらわた』)、呪われたゾンビ一家に襲われるシナリオに決定。科学者サイド、歓喜と落胆のお祭り騒ぎ。墓からはゾンビたちがよみがえり、外でイチャついてたジュールズとカートが襲われます。ここからは普通のホラー映画。なんだかんだとディナが残されます(処女なので)。一人ゾンビと戦います。そのモニター越しにパーティを繰り広げる科学者たち。どうやら犠牲者が出た方がめでたいらしい。ディナがゾンビに蹴り上げられて、はいつくばっている画面の前でお酒飲んで盛り上がってる科学者たち…皮肉たっぷりです。ホラー映画の観客も同じだと。

ここで、思わぬ事態が起こります。科学者たちも予想しえなかった事態が。あわてまくる彼ら。生きていてはいけない人物が出てきたのです。…この先は作品でお確かめください。

とにかくおバカな展開に驚くかあきれるか面白がるか。正直期待より小さくまとまってしまった感じがして残念ですが、ラストのモンスター大殺戮場面は見もの