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儚い羊たちの祝宴

米澤穂信さん『儚い羊たちの祝宴』。「最後の一行に驚く」とネットで書かれてたので、読んでみたんだけど…ミステリとしての驚きよりも気づけばホラーな展開になっているのがスゴイと思った。 

儚い羊たちの祝宴

儚い羊たちの祝宴

 

連作短編集で、各話は独立しているのだけど、どの話も名家が舞台で、そこのお嬢様がとある大学の読書サークル「バベルの会」に入っているという共通項がある。思うに少々の教養が試される…というか、出てくる文学や絵画について知ってるとニヤリとできる…そしてヒントにもなってるので、読後「なんで???」ってネタバレを検索しないで済むかもしれない。てか、あんまり深読みしすぎてもいけないのかなと、ネタバレを読んでて思った(笑。書かれている内容はエグイものばかりだけど、あくまでユーモアとして受け止めて欲しいんだとわかりました。