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デボラの甘い肉体(1968年 イタリア他)

キャロル・ベイカー主演の官能サスペンスジャーロを期待して見たけど、結局2時間ドラマみたいな内容。一応どんでん返しはあったが。それより、主要な映画サイト(MovieWalkerやallcinema)の内容紹介が適当すぎて驚いた。ちゃんと見て書いたのか?と疑ってしまいます(笑。 

デボラの甘い肉体 [DVD]

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デボラ(ベイカー)とマルセル新婚旅行で夫の故郷ジュネーブ(スイス)を訪れる。マルセルはイタリア人なのに…まあ外国で生まれても不思議はないですが。ちなみにデボラはアメリカ人。しかもお金持ちのお嬢さん。二人はアメリカで知り合い結婚したようです

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夫の育った街に行きたいと言うデボラに対し、マルセルはなぜか浮かない顔。夜、外出先で友人フィリップを見かけ、マルセルは声をかけるが、フィリップは憎悪に満ちた目で「お前のせいでスーザンは自殺した」と言って去って行く。スーザンはマルセルの元恋人だった。彼女に借金を肩代わりしてもらい、このまま頼るのは嫌だった、アメリカで成功したら彼女の元へ帰るつもりだった、と語るマルセル。だが、アメリカでデボラに出会って全て忘れてしまったと言う(笑。しかし、スーザンが本当に自殺したのか気になったマルセルはデボラと一緒に彼女の屋敷を訪ねる。誰も住んでおらず、鍵も開いていた。中を探索していると、スーザンとよく聴いた曲が流れてきて直後に電話が鳴る。受話器を取ったデボラに聞こえてきたのは「お前が死んでマルセルの罪を償え」と言う不気味な声。恐れおののいたデボラに対し、イタズラだろうと逆探知を依頼するマルセル。ところが電話はだいぶ前から不通。奥さんの聞き間違いでは?と警察にもあきれ気味に言われる。たしかにデボラは精神安定剤らしきものを飲んでいて、後々、それをマルセルにとがめられる場面もある。

が、一方でマルセルがスーザンのことを調べるため新聞社を訪れている途中、デボラがフィリップと会っているのを見てしまったり…デボラにも謎の行動が。とりあえずスーザンは自動車事故で海に落ちたらしい…とマルセルは新聞記事をデボラに見せる。デボラは夫の元恋人のことをこれ以上調べるのもいい気はしないと言い、二人はニース(フランス)へ。マルセルはデボラになぜフィリップと会ったのかと問い詰める。デボラは嫌がらせの犯人はフィリップだと思って止めてくれるよう頼んでいただけと答えた。

スーザンのことを知ってから、お互いの間に暗い影が落ちているんだけれども、新婚だからか、とりあえずしょっちゅうイチャついてます。が、「官能って言うほどでもない。ベイカーの裸も肝心なところ(笑)は隠れていて、二人のからみもちっともいやらしくないです(家族と見るには気まずいかもしれませんが)。

この後、二人は豪華な貸し別荘で過ごすことに。隣にニヤけた画家の男が住んでいたけれど、とりあえずまた甘い時を取り戻した二人ツイスターゲームの場面は笑える)。ところがここにも脅迫電話がかかってくる。マルセルが警察へ行っている間、不安で安定剤を飲むデボラ。するとあの曲がピアノの音で聴こえ…驚いてピアノのところへ行くと、そこに立っていたのは隣人の画家ロバートだった

マルセルが戻ると、医者が来ていた。精神安定剤の飲みすぎでデボラが倒れたようだ。医者を呼んだのがロバートと知ると、不安になるマルセル。アメリカに戻ろうと言い出す。その夜何者かが押し入ってきて、マルセルと格闘。ナイフを振り回しているのは、フィリップだった。誤ってフィリップを刺し殺してしまうマルセル。最初警察に連絡しようと言ったが、デボラが「どうせ信じてもらえない」と。「なら遺体を埋めるしかない」…ってえぇ~? 借りてる別荘に? が、マルセルはフィリップを庭に埋めちまいます。

翌朝目覚めると、マルセルの姿はなかった。置手紙には航空券を買いに行く、早くここを出ようと書かれていた。デボラは窓のシャッターを開けると、庭先にフィリップが立っていた。が、再び見ると、姿が消えている。恐慌状態に陥り屋敷を駆け回るデボラ。あの曲がかかり…「デボラ」と彼女を呼ぶ声が。見ると、窓辺に女性が。ありえないスーザンの姿を見て、ますますパニックになって駆け出すデボラ。誰かに捕らえられ、その顔を見ると…フィリップだった! 思わず気絶したデボラの前に立ったのは、フィリップとスーザン…え? どういうこと?

(長くなりましたが、以下ネタバレとなります)

 

 

 

フィリップとスーザンはデボラに無理やり薬を飲ませ手首を切り立ち去って行く。一方、電話してもデボラが出ないので、嫌な予感がしたマルセルは別荘へ急ぐ

と、ここで、さらにどんでん返しが

一台の車とすれ違うと、マルセルは戻って、車の相手と顔を合わせます。相手はスーザンとフィリップ。「計画通り自殺してもらったわ」とマルセルに言う

そう、マルセルも仲間だったんですね~。たしかデボラは金持ちの娘。遺産狙いの計画的殺人だったようです。

あとは自分が彼女の遺体を発見すれば…とマルセルが別荘に戻り、ベッドを見ると、そこに居たのはなぜかロバート。デボラがどうなったかは言わず、黙っててやるかわりに金をよこせと要求してくる。ロバートに導かれるまま、計画的な殺人だったことをしゃべってしまってから外れたままの電話の受話器に気づいたマルセル

そう、別室で警察が全て聞いてたのです。デボラはとっくに病院に運ばれたよう。

思わずマルセルはロバートに銃口を向けたが、ロバートの方が早かった。マルセルは撃たれて即死。「見事ですね」って…ほめてる場合じゃないだろ警察!

 

夫が死にスーザンたちは逮捕された。警察に説明され、「彼を愛していたのに」と悲しみに暮れるデボラ…が、警察署を出たとたん、涼しい顔になっていきますよ! 近づいてきた車に乗り込むと隣にはロバートが! 二人が話す内容から勘案するに…先に遺産目当てにデボラを殺そうとしていたのはマルセルだったが、そのことに感づくや、逆にマルセルを殺して保険金をもらうことにしたようだ(映画冒頭の方でマルセルに保険金をかけているのを茶化してる場面がたしかにあった)。ロバートが協力するようになったのはいつから??? …あんまり気にしても、突っ込んでもしょうがない(笑。

金持ちでも「お金は大好き」のようなことをデボラが明るく言ってエンド

 

結局、ホラーでも何でもなく、連続殺人でもないから、ジャーロとも言えない気も。とにかく、ベイカーのファッションが素敵です。あと、途中出てくるディスコ(ナイトクラブ?)めちゃくちゃカッコイイ。やっぱ、この時代のファッション好きだわ。堪能しました。 

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庭でツイッターゲームする場面全身タイツ???

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全身タイツその2スタイルに自信がないと着れないファッションです。

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ほかにもナイスなファッションいっぱいでした(ワンピとかめっちゃカワイイ)。