シャドー(1982年 イタリア)
ご存知(?)アルジェント映画。個人的にはこの作品好きです。かつてなくバンバンと人が殺されます。ラスト近くにちょっと強引なツイストあり(笑。
主人公は有名作家のニール。普段はニューヨークを拠点に活動しているようですが、新作『暗闇』のプロモーションのため、ローマへ向かう飛行機に。乗る前にカバンが一瞬なくなったり(外人にしては無用心)、いろいろ波乱の予感。
ニール 色仕掛けで犯人の怒りを買った万引き美女
ほぼ同時期にローマでは万引き常習犯の美女が何者かに殺されます。ローマ到着早々、ジェルマニ刑事と相棒のアルティエリ刑事が訪ねてきます。殺された女性の口の中に『暗闇』のページが押し込まれていたり、手口が小説と同じだったり…あきらかにニールに執着している。部屋にも脅迫状めいた手紙が差し込まれていたり、次の犯行を予告する電話がかかってきたりしたため、ジェルマニたちはニールの周辺を警戒することに。
刑事コンビは意外と美男美女 チルダの殺害場面はインパクト大
そんななか、ニールとは10年来の知り合いであるレズビアンの記者チルダと恋人マリオンが同じ手口で殺され、ニールにはまた手紙が届く。ニールは書評家ベルディのTVショーに出演するが、その日、ローマにいないはずの妻ジェーンを見かけて驚く。一瞬無くなったカバンの中身の土産が台無しにされていたのは彼女のせいだったと気づく。どうやら二人の仲はすでにうまくいっていないよう…
トラウマでやんす… かなりヒサンな目に遭うマリア女子
時折、犯人の夢らしき場面が差し込まれます。とても色っぽいおねいさんが、取り巻きの少年らを使って、彼を組み敷き、履いているヒールの踵を口の中にググっと…(エグイ)。トラウマなのでしょうね~。
ある夜、ニールが住むコンドミニアムの管理人の娘マリアが犬に追っかけられて、逃げるうちに、不幸にも犯人のアジトへ入ってしまったのでした…。かわいそうに犯人に見つかり、殺されてしまいます。
(以下一部ネタバレしま~す)
ニールたちは刑事とは別に犯人探しをはじめます。出会った当初から、新作の内容を曲解して、自分に妙な執着を見せていたベルディをニールは疑い、秘書アンが雇った手伝いの青年ジャンニとともにベルディの自宅へ忍び込む。
ところが、ジャンニの目の前で、ベルディは斧で頭をかち割られます…。
なぜか殺されたベルディ マリアと同じくヒサンな若者ジャンニ
殺された女性たちの写真や凶器が自宅から見つかり、一連の犯行はベルディに間違いないということに。しかしニールともども私らも引っかかりますよね? じゃぁ、ベルディを殺った犯人は誰なのか? ジャンニは見ていたアングルもあり、犯人の顔は見ることができませんでした。
しかし、犯人がわかったジャンニが殺され、ニールのエージェントのブルマーも殺され、はてはジェーンまで。ジェーンの家に向かったアンは信じられない光景を目にします…
腕をぶち切られるジェーン アンの大絶叫で幕を閉じる…
ちょっと強引ではありますが、なかなかヒネった展開で、私は気に入ってます。よくよく考えると辻褄の合わないところはありますが、そこは画面のインパクトで押し切る(笑。ジェーンの殺される場面とか(血が壁にバシャ~っと)、最後のアン(ダリア・二コロディ)の大絶叫も忘れられないですね。