ゴーストシップ(2002年 アメリカ)
私事はど~でもいいとは思いますが(笑、ちょうど1ヶ月ぶりの更新。そう、まともなホラー見ましたよ。でも前に見たんだよな~(笑。これより『ゴースト/血のシャワー(1979?)』が見たいんだよな~。
でも、お気に入りのオープニングにも載せてた人体大切断が見もの(一番?)の作品。
そう、まるで『アナと雪の女王』の開始30分で一番盛り上がった”Let it go”みたいに、この作品の肝はオープニングにあるんですわ。後は船で何があったか…の謎解きもありますがねぇ…謎なのかねぇ…(ネタバレに書きます)。
犠牲者の皆さんは座礁船などの引き上げで日銭を稼いでいるアークティック・ウォリアー号のクルーたち。飲み屋で稼いだお金山分けしてたら、怪しい男フェリマンが上空から見つけた大きな船の話を持ちかけてくる。以前、『ヴァイアラス』 でも書いたように海事法なるものがあって、中で財宝などが見つかった場合、見つけた者にその権利があるようなんです。フェリマンの話に魅かれて、船を捜しに海へ出たクルーたち。
で、暗闇の中に突然出現した巨大客船に驚く。特に驚いたのは船長のマーフィ。こりゃ、1962年突然消息を経ったイタリアの豪華客船アントニア・グラーザ号ではないか。船内を探索するクルーたち。その最中、紅一点のエップスはドレス姿の少女をみかける。大量の金塊を発見し、浮き足立つクルーたち。だが他のクルーも次々と船内で幽霊を見はじめ、さっさと金塊だけ持って出よ~ぜとウォリアー号のエンジンをかけたらば…大爆発。直前、エップスは「危ない、逃げて!」という少女の姿を目にしていた。
逃げる船を失ったクルーたち。こうなればグラーザ号の船底に開いた穴をふさぎ、潮の流れに乗って、近くの島へ船ごと動かすしかないと計画するが、一人、二人と船内の霊に導かれ命を落としていく…
(以下ネタバレっす)
少女の霊、ケイティがエップスに船で何があったかを見せます。グラーザ号は消息を絶つ2日前、沈みかけたローレライ号から金塊と唯一の生存者を乗せたんですね(マーフィが船長の霊からその話を聞きます)。で、その生存者が金塊を餌に乗員らをそそのかし、乗客たちの大量虐殺になったと。冒頭の船のワイヤーによる人体大切断もその一環であります。阿鼻叫喚の最中、捕まったケイティは哀れ、自分の部屋で首を吊らされて死にます。一方、歌手フランチェスカの誘惑に乗った一人の船員が仲間を裏切り、皆殺しに。しかし、そいつもフランチェスカにあっさり殺されます。残ったフランチェスカが迎えた男は…その顔を見てエップスは驚く。一緒に乗ってきたフェリマンそっくりだったから(でもってフランチェスカもフェリマンに殺される)。
唯一生き残ったエップスは船を爆破しようとする。そこへやってくるフェリマン。彼は悪魔の手先みたいなものらしく、彼の目的は人々の魂を奪うこと。船が沈んでしまうと、人々の魂は浄化されてしまうのか、フェリマンはそれを阻もうとエップスに攻撃。しかし、すんでのところで爆破スイッチを押したエップス。グラーザ号は沈みゆく。溺れそうなエップスを導いたのはケイティの霊だった。ケイティとともに成仏する(?)人々の霊。
エップスは近くを通った船に助けられ、港で下され、救急車に乗せられる。出航せんとする船に金塊の入った箱を持ってタラップを上っていく見覚えのある顔…彼らはかつてのエップスの仲間たち。そして最後尾を行く男…フェリマンでした~!
ん…悪魔でもいいんだけど、これの繰り返しかいな…。どうやらお仲間にできるのは欲にまみれた人間だけのようですが。