ファイナル・デッドブリッジ(2011年 アメリカ)
死のピタゴラ装置…ファイナル・ディスティネーションシリーズ5作目。ラストに少しだけシリーズファンをにんまりさせる(?)仕掛けがあります!
思えば最初の『ファイナル~』を見た時の衝撃たるや…「運命」と戦うなんて、なんて斬新なんだと! ところが、シリーズを重ねるごとに死の見本市みたいな感じになっていって…(笑。こんな死に方するか~!とツッコミ入れつつ見るのが正しい姿勢(?)となってきた。
ちなみに4作目までを軽く振り返ると
『ファイナル・ディスティネーション』…飛行機事故
『デッドコースター』…高速道路玉突き事故
『ファイナル・デッドコースター』…ジェットコースター転落事故
『ファイナル・デッドサーキット』…サーキット場での多重衝突事故
いずれも主人公が事前に予知夢のようなものを見て、その場から友人やなんかを連れて逃げ出した直後、事故が起こる。生き残ってラッキーと思いきや、その予知夢で亡くなる順番に生き残りメンバーが「ありえない死に方」を遂げていく…というのが基本ストーリー。
今回は題名通り、橋が崩落します。工場の研修旅行中、バスに乗っていた8人が、主人公サムの予知により、助かります。毎度、このシリーズは序盤の事故の場面が悲惨でエグイ。そしてドキドキする。この後のピタゴラ装置よりドキドキします、個人的には(笑。
で、なんつ~か、途中は……つまらないんですよ。サムを疑う捜査官にいちいち情報を流す工場管理部長デニスとか。意味わからん(笑。そして前作から引き続き登場の検死官ブラッドワース(トニー・トッド!)。普通の人間なのか、死神なのかわからない…キャンディマンかもしれません(笑。そいつがまた「(死ぬ)運命を変えたいなら誰かを殺してその人生を奪えばいい」なんてことを言っちゃうもんだから、似非トム・クルーズみたいな顔したピーターはおかしくなっちゃって、サムと恋人モリーを襲いだす。予知夢ではモリーが橋の上にいて、サムとピーターは落ちそうな欄干に「ファイト一発!」状態でぶらさがっているところまで。死ぬとは決まってないのに!
さてサムとモリーの運命やいかに?
(以下ネタバレ)
格闘した2人はピーターを倒し、彼を殺した(正当防衛ですが)ことにより、死の運命から免れたサム。あらためて愛を深めたモリーとともにパリ行きの飛行機に乗りますが……いよいよ離陸という時になんか騒いでる高校生たちが、外へ連れ出されて行く。そう、1作目を見た人は覚えているでしょうが、主人公アレックス君たちです。サムの飛行機のチケットの日付が2000年! そう、1作目冒頭で爆発する飛行機だったのだ~! 哀れ、サムとモリーも…。ちょっとここはやられましたね(笑。
そして同僚を犠牲にし、生き残ったネイサンも…その同僚が脳に動脈瘤があり、いつ死んでもおかしくなかったことを聞いた直後……天井が落ちてきて(苦笑。
エンディングに今までのシリーズの「これでもか」の死の見本市が出てきます。あんだけ連続して見ると麻痺してしまう自分が怖いけど(笑。