そもそもホラーじゃなかった…
時間が空いたので、たまってた録画を3本続けて見たけれど…
1本目
これははじまり方がちょっと異様な感じで、『イレイザーヘッド』みたいな映画かなと期待が盛り上がったが、結局のところ、自分と他者の境界線があいまいになっていく…サイコというほどでもない文芸映画。モノクロ画面はいちいちステキでしたが。
やっぱり私は↑の方が好きだわ…。
2本目
同じくベルイマン監督。こちらの方が有名だね。話もわかりやすい。十字軍とペスト…死が蔓延している時代。主人公の領主が坊主に唆され、十字軍へ参加したはいいけど10年後疲れ果てて帰ってくる。そこへ死神があらわれて…この死神さん、『ラスト・アクション・ヒーロー』で画面から出てきちゃう人だよね! それに気づいてちょっと興奮した…ぐらいかな。
3本目は
こちらも上記2作品と同じく、たまたまスウェーデンの映画。ラッセ・ハルストレム監督。なにげに過去に見たことあった。『マイライフ・アズ・ア・ドック』『ギルバート・グレイプ』『ショコラ』など。でもそもそもこの作品もホラーじゃなかった。
一家惨殺事件が起きて、捜査に協力した主人公の催眠のプロが息子を誘拐され、渦中に巻き込まれていく…という展開。なんかいろいろミスリードさせる感じで、私が深読みしすぎなのかもしれないが、結局、(ネタバレなので反転させて見よ)一家の長男が犯人だった。この男の子だけ養子で、じつの母親(ガイキチ)から「一家を惨殺せよ」と指令の手紙をもらっていたのだ。で、主人公の息子はこのガイキチ女に誘拐されていたのでした。ラスト、バスが氷に落ちていき、息子も女と一緒に沈んでしまうのか…とドキドキさせる場面はありました。もちろん息子は助け出され、ギクシャクしていた主人公夫婦も絆を取り戻した感じのハッピーエンド。
ちなみに主人公の妻役がレナ・オリン。どうしても『蜘蛛女』の怪演が頭に焼き付いて離れず(笑、いつキレるかなと期待して見てしまったけど、息子の無事を心配する普通のお母さんでした。
↑ホラーじゃないけど、レナ姐さんの妖怪みたいな演技が必見!
結局、全部ホラーじゃないのにここに書いてしまってすみません。なんか数時間費やしてしまったからには書かないともったいない気がして…貧乏性だな。