パトリック 戦慄病棟(2013年 オーストラリア)
植物状態の患者ばかりを収容した怪しい病院。その15号室に一人個室を与えられているパトリック。赴任してきた看護師キャシーは、パトリックに意思があるのではと気づくが…1978年『パトリック』のリメイク。
始まりはいいんですよね~。古い修道院を利用した私立病院(ナース服が古臭くて逆にカワイイ)。院長はかつて脳科学の分野で画期的な論文を発表したが、相手にされず…その後は病院で研究を続けている様子。何かをかぎつけた金髪看護師さん(主役より美女だと思う)は…何者かにいきなり注射針を目ん玉にブスリ! オダブツ…もったいない(と思ったらラストでまさかの復活)。
無断で辞めた扱いされた金髪看護師さんの代わりに雇われた主人公キャシー。どうやら結婚しているらしく、しかし指輪を外し、別居している模様。院長はさほどこだわらず、キャシーを即効雇うんだけど、婦長はいろいろ口うるさい感じ(が、なんと院長の娘なんですな)。で、キャシーは患者さんには植物状態とはいえ、人間扱いしようとする。特に15号室に入れられているパトリックには、院長に酷い扱い(電撃ビリビリや手に軽い火傷を負わせたり)を受けていることもあり、気になって話しかけてみたり、窓辺に植木鉢を置いてみたりする。
でもまあ、病院の外では精神科医の男とお近づきになったり、夫が彼女の居所を探し当てて追いかけてきたり…と複雑な色恋(?)も繰り広げられてて…そんな中、男たちが携帯の非通知を受けた後、おかしなことになります。どうやらパトリックには念動力があるらしく、キャシーに近づく者に異常な嫉妬心を抱き、電子機器(携帯など)を通じて人を操り、果ては殺人まで…
じつはパトリックには恐ろしい過去があるんですが…まあ詳しく書くほどの作品でもないので、申し訳ない(笑。興味を持った方は見てみてくだされ。個人的には…パトリック役の俳優くんがイケメンだったので(他の人も書いてたけど)、無駄遣いだな~と。ありじゃぁタダのマザコンやないか。パトリックのキャシーに対する切ない片思いで進めればいい話になったのに。あと、院長がいったい何をしたかったのかな~と、娘である婦長も何で長年協力してたのかなと…掘り下げがイマイチ足らないのがB級扱いされるところなのかも。