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Horror好きが行く!

怖いもの好きが書く映画・本・もろもろの記録

獄門島(1977年 日本)

ご存知、金田一耕助石坂浩二が活躍する市川昆監督のシリーズ3作目。あらためて大原麗子は美しい(でも監督が好きなのは坂口良子なんだろう…)。意外に金田一がアクティブだったことに気づく。原作とは若干違う犯人。 

獄門島[東宝DVD名作セレクション]

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物語は金田一が友人雨宮に依頼され、瀬戸内海に浮かぶ、獄門島を訪ねるところからはじまる。本土から船で島へ渡る直前に、大きな釣鐘とそれを見つめる三人の獄門島の名士 了然(和尚)村長幸庵(漢方医)と出会う。金田一が獄門島本家の一人息子である鬼頭千万太の戦死を告げると了然和尚らの顔色が変わる。同時に分家の息子一(ひとし)が復員してくる知らせももたらされた。金田一は千万太が残した遺書の内容が気にかかっていた。自分が生きて戻らなかったら3人の妹たちの命が危ないと

金田一は了然和尚の寺に滞在することにし、鬼頭家の紹介を受ける。先代当主嘉右衛門亡き後は、千万太の父親である与三松は気がふれているため座敷郎に入れられており、千万太の異母妹たち月代・雪枝・花子が歳よりも幼い様子に金田一も驚く。分家の一の妹 早苗が実質鬼頭家を切り盛りしている状況だった。

千万太の通夜の晩、了然和尚の寺にある梅の木でに逆さに吊るされた花子の無残な遺体が発見される。その姿を見た和尚がつぶやいたきちがいじゃがしかたがないという言葉がなぜか耳に残った金田一だった……

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因習に囚われた田舎が舞台になることが多い、金田一シリーズ。とにかく人間関係が複雑すぎるのですが…外部から来た金田一が登場人物それぞれから話を聞いて推理するので、意外とすんなり頭に入っていきます。 

話については実際見ていただくか、原作を読んでいただくかして、この作品ならではの見どころを。まず、冒頭にも書いたけど、大原麗子(早苗)のなんと愛らしいこと。途中、犯人かと疑わせるような妖しい表情も見せたりして。一方で床屋の娘役の坂口良子も甲乙付けがたい。監督も気に入ってるようで、石坂金田一の助手として、シリーズ中いろんな役で登場します。

驚いたのが、島に逃げ込んだ海賊を追いかける金田一がターザンのように木の蔓(縄?)につかまって飛んでいく場面。そんな華麗でもなく、着地には失敗するんですけど(まだ石坂氏も若い!)。

全てが終わり島を出る金田一。途中、金田一に島から連れ出してくださいと冗談まじりに言っていた早苗。結局、鬼頭家を守ることを選び、見送りにも出なかったけど、寺で何度も鐘を打つ。そんな早苗の頬に流れる一筋の涙。すてきなラストシーン。ちなみに原作では金田一くん一緒に東京へ行きませんか?」とちょっと勇気を出して誘うのです…が、気丈な早苗(もしくは島に囚われている?)は島から出ないことを選ぶのでした

 

ちなみにフアンの間ではおなじみの杉本一文さんのおどろおどろしい表紙一度だけフェアで復刻したようですが知らなくて買い損ねた(くやし~)。…今はまた見ることも難しくなったみたい(図書館ですら借りられない)。

…と思ったら、Kindle版ならそろってた~! やっぱKindle買おう!