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記憶探偵と鍵のかかった少女(2013年 アメリカ・スペイン)

他人の記憶に入り込むことができる特殊能力(ESP)をもつ男が、問題を抱え苦しむ少女の記憶を探ると……見れば見るほど何が真実かわからなくなっていくサイコ・サスペンス。 面白かったけど…ラストが消化不良でした。

記憶探偵と鍵のかかった少女 [DVD]

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原題も『Anna』 ⇒『Mindscape』に変わってる。Annaは問題の少女アナ・グリーンのこと。マインド・スケープは記憶探偵である主人公ジョン・ワシントンが勤める探偵社の名前。この会社は他人の記憶を見ることができる超能力者を多数(?)雇っていて刑事事件の解決に協力もしている。記憶の確実性や事件の証拠となるかの是非については決着がついていないものの、実績があるからか、この作品世界では重要視されているという設定

で、ジョンですが、仕事で人の記憶に立ち入っている時に、自分の辛い記憶が入ってきてしまい混乱してしまう生まれたばかりの息子を亡くし次いで鬱状態となった妻も自殺(?)してしまったのだしばらく休養していたけど、金欠になり、でも妻との思い出の家は売りたくなくて、仕事に復帰する。上司セバスチャンの紹介で、大富豪の娘アナを診ることに16歳のアナは女子校の寄宿舎にいたが、いろいろ問題を起こし、今は家に軟禁状態。両親の話によれば、幼い頃から非常に頭が良く、一方周囲とうまくやっていけない部分もあるという。ジョンがアナの記憶の中に入ってみると、継父の浮気母親のアルコール中毒幼少時の性的虐待……と酷いものだった。が、あらためてジョンが第三者の証言などを聞くと事実はアナの記憶とは違っていて……

 

面白かったんですラスト手前までは、本当に。ただ、正直言ってしまうと、なんとも腑に落ちない終わり方でした。エンドロールが流れても「もしやまだネタバレが出てくるかも?」と期待しながら見てしまったんですけど、残念ながらなし。

う~ん、凝りすぎて逆にツッコミどころがいっぱいになっちゃった。そこを埋めずに終わらせてるから「あれ? あの謎はどうなったの?」ってのがありすぎて。とりあえず、アナ役のタイッサ・ファーミガは魅力的でした。