スキゾ(1976年 イギリス)
イギリス英語って、なぜか聞き取りづらい…
ピート・ウォーカー監督のアルジェント調スリラーです。スキゾの意味を辞書で調べると…ネタバレになるかも。ちなみに日本版DVDは出ていません。
冒頭疲れた感じのおっさんが、新聞で有名スケーターの結婚報道を見て、顔色が変わります。家に戻ると、引き出しの中にはナイフが! それを意味ありげに見つめるおっさん…
サマンサ(サム) アラン
その国民的有名スケーター サマンサ(サム)は実業家のアランとの結婚式で、ハスキンをみかけて怯えます。…というのも、ハスキンは10年前、サムの母親殺しで逮捕され、精神病院に入れられていた。その殺人現場を幼いサムは目撃してしていたからだった。
ハスキン…冒頭でてきたおやじです
ハスキンにつきまとわれ、精神的にまいっていたサムは友人ベスが紹介してくれた精神科医に診てもらいます。そのことが気に入らないアランは、精神科医と殴り合い。すぐ後に精神科医が何者かに殺されてしまう。
ますます怯えたサムはなぜか家政婦さんの紹介で霊媒師のところへ行くのですが、サムの貸したレインコートを着た彼女はやはり悲惨な最期を遂げてしまう。
邪悪な気配に怯える霊媒師…異様にオカルトテイスト…
そして、開かない物置の扉を不審に思った家政婦さんも錐のような凶器でグサリ…
唯一のグロ場面かな…
いよいよ追い詰められたサムの前に現れたハスキン、彼は10年前の殺人事件を思い出せとサムに執拗に迫ります。それはなぜかと言うと…
って、書くとわかる人にはわかってしまうオチですね。そうです、あのオチです。私は友人にしてはやけに仲がいいベスとアランの関係が気になりました。それはサムも気になったようで…ラスト含みを残して終わりましたね。
友人の気安さを越えたベタベタぶりだと思う…
70年代のファッションやインテリアが見たくて、このテの映画を見ている部分が多分にあったので、なのにこの作品は妙にみんな地味で(イギリスだから?)それがやや不満ですね。監督のピート・ウォーカーさん、もっとオカルティックな三部作が賞賛されているようなので、機会あれば見てみたいと思います。