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Horror好きが行く!

怖いもの好きが書く映画・本・もろもろの記録

その怪物(2014年 韓国)

血みどろ暴力描写がハンパない韓国映画。「怪物」に追われるお互い姉妹を殺された赤の他人の少女たち。逃げ惑ううちに血よりも深い絆で結ばれていく。…しかし、本当の「怪物」は誰?と思わずにはいられないラスト。 

その怪物 [DVD]

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露天商を営むポクスン。ちょっと頭が弱い感じです。で、妹は普通の美少女で、学校に通ってます。亡くなったおばあさんの言いつけ通り、野菜を売って暮らしています。

一方、イクサンは叔父チョン社長にクビにした元女子社員にある動画と引き換えに金を要求されているので何とかしてくれと3億ウォン渡されますイクサンはとにかく叔父とは雲泥の差のようで、お金に困っている。そこで、しばらく連絡を取ってなかった義理の弟テスと会うことに

テス役のイ・ミンギ(私が好きだった『タルジャの春』のテボン!)…ちょっとクセのある顔だけど、イケメンです山奥で陶芸をして暮らしている姿は一見普通。しかしその正体は?…イクサンとバーで会う場面でわかりますうるさいというだけで殺されてしまう近くに座っていた赤の他人カップル!…テスの表情が怖いです。殺しに何の躊躇もない(先日書いた『ザ・ゲスト』の男みたい!)。

で、携帯を渡すのを拒否したため、哀れ、テスに殺される元女子社員。家へ入ってみれば、彼女の妹ナリが立ちつくしていた。テスはナリを家へ連れて行き、「自分がワインを飲んでる間に逃げるように。飲み終えたらお前を殺しに行く。誰かに助けを求めれば、そいつも殺すから慎重に考えろ」と言って、ワインをグラスに注ぐ。ナリは真っ暗な山の中を必死で走りぬけ着いた先がポクスン姉妹の家だった……

(以下続きが気になる人へのネタバレ

 

 

 

ポクスン姉妹は何も知らないので、一晩ナリを泊めてあげますが、そのせいで翌朝、テスに妹を殺されかけあげくにさらわれてしまいます。警官も(ポクスンがちょっと精神薄弱っぽいので)単なる兄弟ケンカで妹が家出したと結論づけてしまうんですね~。

半狂乱で妹を探すポクスンの前にナリが戻ってくる。そこで初めてナリは自分の姉もその男に殺されたこと自分のせいでポクスンの妹が死んだと泣いて謝るのだった

 

テスの陶芸って…遺体を釜で焼いた灰を使って壺を作るんだけど、それに遺体の名前をつけて棚に並べてあるの。う~ん、クレイジー!で、ようやく探し当てたテスの家で、ポクスンは妹がすでに壺に変えられてしまったのを知る(?)。

ナリも相当に頭のいい子なんですが、テスに見つかってしまい、携帯電話の隠し場所まで案内するよう車に乗せられ連れて行かれる。ソウル(都会)のとある駅なんですが、ナリの残したメモを見てポクスンも必死に後を追います。タクシーの運転手に有り金全部取られちゃったり…かなり見ていてイライラする場面も。

一方で、イクサンもこじれた事態をなんとかしなければと思っており携帯電話をもらった後母親をダシにテスを呼び出す

ポクスンは逃げ出したナリとなんとか合流することに成功。いったんは逃げ出したと思ったが、警察署で眠っているうちに、ナリだけさらわれてしまう。しかしテスはポクスンも殺すつもりなのでしっかり母親のお店の場所をメモに残していく

テスは母親の店で母とイクサンに会う。親子の会話から、テスは捨て子で、イクサンの母がかわいいから引き取ったことがわかる。最初の方の描写で、5歳(引き取られて間もない頃?)位のテスが父の暴力に打ちのめされてるイクサンを救うため(一緒に遊んで欲しいがため)に父を平気で手にかけてるところがあります(直接の描写はないけど毒殺⇒撲殺でトドメの流れっぽい…)。その思い出もあり、一時は勝手にテスを家族の籍から抜いたイクサン。とはいえ、イクサンも勝手であります。とにかく自分の手を汚したくないのね。でも3億ウォンは自分の懐にちゃっかり持ってる。さらには動画でチョン社長を脅してやろうという考えがミエミエ

その後、なんだかんだとうんざりするほどのバイオレンスが続き、テスも殴り殺されたかのように見えたが…ん~、ホントしぶとい(笑。ターミネーター並みだよ。ポクスンとの命がけの戦いも容赦ない。見ててイタタ…となります。

 

テスをようやく倒し抱き合うポクスンとナリ。そこへ店に入ってきた男。イクサンに呼び出されてたチョン社長です。ちゃっかり例の携帯を二人から受け取るとそそくさと出て行きます。一番の元凶が、何の痛みも受けず、逃げ通す…なんとブラッキーな最後。カタルシスを求めるなら…あらたに姉妹となったポクスンとナリの姿かな。

あんまり評判がよろしくない本作ですが、個人的には面白かった。それなりにハラハラしたし。何よりテスの得たいの知れない感じがよかったイ・ミンギ、こっちの方面(?)でこれからがんばるのかな?