プロメテウス(2012年 アメリカ)
先日突発的に『エイリアン:コヴェナント』を観に行って「わけわからんちん」状態で帰ってきたので、前作の当作品を見てみたのはいいけれど……余計に「わけわからんちんどんや」(←オヤジ化)になったよ。 SF(&エイリアン)ファンならいいけど、ホラーを見たいなら、後のエイリアンシリーズ(つまりリプリーが出てくるやつね)かA&Pを見た方がいいです。
思わず他所様のサイトを覗いてみたらば…みんな「わけわからん」状態だったらしい。公開当時も「金返せ!」的反応があったらしい。
冒頭、人間によく似た大男が変な黒い液体を飲み、苦しみ出して、滝つぼへ落ちる。すると…下に流れ着いた大男の身体は変形し、その身体は水の中へ溶けていき…とまず、ここからわけわかりま千円。が、よくわからない始まり方ってのは映画としてあることなので、とりあえず見進める。が、終わってみて、これについての説明が何もないことに気づく! なんとなくその後のストーリー内の会話から推測することはできるけど、明確に説明がされない。これについての説明はなんと公式HPで描かれていたらしい(笑。映画の中で解明させず、HPで説明するってどういうことよ! SFファンの方々は色々推測するのが楽しいらしいが……ワシはホラーファンなんじゃ!
要は異星人が、生命も誕生していない惑星に降りたち、自らのDNAをばらまいた……そうですな。
時は流れ、2089年、考古学者エリザベス・ショウとチャーリー・ホロウェイは遺跡の壁画の数々からある共通点を見出してました。ホロウェイは「エンジニア」なる宇宙人が存在し、それが我々人間の創造主ではないかと考えたんですね。で、例の(?)ウェイランド社の出資で、宇宙探査船プロメテウス号に乗って、「エンジニア」の存在するらしき惑星へ向かう。2093年、その岩山だらけの惑星に降りたったホロウェイたち。その中で人工物らしき宇宙船を発見し、探索に向かう彼ら。そこで見つけたものは……人間に似た異星人たちが、何物かに襲われた……うず高い遺体の山。彼らに訴えかけるかのように映し出されたホログラム映像から、逃げ惑う異星人の姿が見えた。巨大な頭部や、数多く並べられた凍った容器などを発見する。頭部をプロメテウスに持ち帰り、解析すると…人間とDNAが完全に(?)一致することがわかった。「エンジニア」=人間の創造主説が確定的となり、沸き立つホロウェイたち。一方、「エンジニア」たちの宇宙船を探索していた学者2名が、突如現れた蛇のような化物に襲われ……
(以下ネタバレ?)
あの……他所様のサイトでいろいろ考察されているので、疑問点はそちらで解決されると思いますが(丸投げですいません)、……『コヴェナント』は『プロメテウス2』ってことだよね? で、きっと『3』も作るんだよね監督は! と私は怒ってしまったよ。とにかく色々ツッコミ所の多い映画。
1.まず冒頭の場面の説明が何もなされない
2.地球の大気とほぼ一緒だからって宇宙服(マスク)脱ぐか?(これは『コヴェ~』でも一緒だった) あと学者たちがみんな馬鹿すぎる。一般人にしか見えない無謀な行動多し
3.メレディス(シャーリーズ・セロン)がアンドロイドなのかどうかわからない(他サイトで「監督がわざとはっきり描いてない」と聞いた時にはキレた)
4.ショウ博士(女)が腹部手術(ホチキス留め)の直後も走る走る(笑
5.「エンジニア」の目的が今ひとつどころか二つ以上わからない
6.ラスト、地球には帰らないと決めたショウの決意にはあっぱれですが、もう一つ宇宙船があったのには驚き。そして「エンジニア」たちの母星(?)へ向かっていくという……(考察によれば35光年も離れた場所にあるらしいが)無謀すぎる行動。
で、その星が続編『コヴェナント』の舞台となるわけですね(今回の船長の台詞からすると、必ず母星とは限らない気がするが)。
……いや、も~いいです。人類の起源なんて、エイリアンの起源なんて(笑。とりあえずヒントとしては、アンドロイドのデヴィッド(マイケル・ファスベンダー)を注視して見ていくといいですよ。
今回エイリアンは登場せず(ラストに近いものが登場しますが)。幼体らしきものは何度か出てきますがね。
はっきり言おう『エイリアン(1979年)』の方が、単純に、純粋に怖くて面白い!