マタンゴ(1963年 日本)
円谷英二特撮担当の変身人間シリーズ(?)の一部? 無人島に漂着した男女7人。しかしその島には恐ろしいものが潜んでいた……キノコにんげ~ん! 極限状況下に置かれた人間ドラマがジットリ重たい。
なんだかんだ、見るのは2度目です。1度目はキノコ人間の印象しかなかったんですけど……2度目は無人島で食料もなく追いつめられていく人間たちが、醜い争いを繰り広げる様を落ち着いて(半ば飽き飽き?)見ることができました。
キノコ人間(=マタンゴ)の造型は正直言ってしまうと、ウルトラQの怪人レベルである。ただ、この7人が漂着前はそれぞれ職業や立場ごとに上下関係があったんですけど、無人島でそんなのも関係なくなっていくと、勝手な行動をとりはじめたり、ケンカしたり、女の取り合いしたり(2人しかいませんのでね~)……そんな人間ドラマがうんざりするほど(笑、続きます。前に漂着した船から見つかった日誌から島に生えているキノコを食べてしまうと、キノコ人間になってしまうのは当初から知らされる事実なので、みんな食べまいと他の食物を探したりがんばるんですけど……理性はどんどん崩れていきます。
とにかく……長い! もう少し短くまとめられたのでは?この内容だったら。でもカルト映画と言われるだけあって、なにか不気味な雰囲気が印象的な作品です。
エイリアン:コヴェナント(2017年 アメリカ)
ちょっと個人的に凹んでたので、衝動的に観に行っちゃったけど……あのエンディングは……そして前作『プロメテウス』を見ないで、見てしまった~~。色々失敗した(笑。
ストーリーは上の公式HPをご覧下さい。
して、個人的な感想ですが……そうか、こいつのせいか……という感じです(ネタバレになるので言えません)。しかし、エイリアン誕生の起源とか謳っておいて、期待ほどではないです。あの半分メカニックな外見が解明されるのかと思っていたけど……最初から、そのまんまやないけ!(←見方が間違っていたら誰か教えて下さい)
なんか、あの卵は新鮮だったけど……怖いけど、いくら地球に近い気体の状態だからって、素(顔)で降りて行くか? なんか被ってけや~。
個人的にエイリアンシリーズにあまり思い入れがないのもあるのかもしれないんですが(そのわりには3位まで観ている)……1とほぼ同じやねん、恐怖場面も。そして活躍するのもダニエルズ(ダニー)というリプリーちょっと幼くした顔の女性だし! そしてダニー、メチャメチャ強いし(笑。
とにかく『プロメテウス』を見ないとな(録画済みではある)。
ファイナル・デッドブリッジ(2011年 アメリカ)
死のピタゴラ装置…ファイナル・ディスティネーションシリーズ5作目。ラストに少しだけシリーズファンをにんまりさせる(?)仕掛けがあります!
思えば最初の『ファイナル~』を見た時の衝撃たるや…「運命」と戦うなんて、なんて斬新なんだと! ところが、シリーズを重ねるごとに死の見本市みたいな感じになっていって…(笑。こんな死に方するか~!とツッコミ入れつつ見るのが正しい姿勢(?)となってきた。
ちなみに4作目までを軽く振り返ると
『ファイナル・ディスティネーション』…飛行機事故
『デッドコースター』…高速道路玉突き事故
『ファイナル・デッドコースター』…ジェットコースター転落事故
『ファイナル・デッドサーキット』…サーキット場での多重衝突事故
いずれも主人公が事前に予知夢のようなものを見て、その場から友人やなんかを連れて逃げ出した直後、事故が起こる。生き残ってラッキーと思いきや、その予知夢で亡くなる順番に生き残りメンバーが「ありえない死に方」を遂げていく…というのが基本ストーリー。
今回は題名通り、橋が崩落します。工場の研修旅行中、バスに乗っていた8人が、主人公サムの予知により、助かります。毎度、このシリーズは序盤の事故の場面が悲惨でエグイ。そしてドキドキする。この後のピタゴラ装置よりドキドキします、個人的には(笑。
で、なんつ~か、途中は……つまらないんですよ。サムを疑う捜査官にいちいち情報を流す工場管理部長デニスとか。意味わからん(笑。そして前作から引き続き登場の検死官ブラッドワース(トニー・トッド!)。普通の人間なのか、死神なのかわからない…キャンディマンかもしれません(笑。そいつがまた「(死ぬ)運命を変えたいなら誰かを殺してその人生を奪えばいい」なんてことを言っちゃうもんだから、似非トム・クルーズみたいな顔したピーターはおかしくなっちゃって、サムと恋人モリーを襲いだす。予知夢ではモリーが橋の上にいて、サムとピーターは落ちそうな欄干に「ファイト一発!」状態でぶらさがっているところまで。死ぬとは決まってないのに!
さてサムとモリーの運命やいかに?
(以下ネタバレ)
続きを読むミッドナイト・ホラーシアター(2011年 全8話)
1時間弱のホラードラマ。それにしてはよく出来てます。役者さん(特に女の子はかわいい子もいる)の演技もいいし、CS放送だからか、グロもエロもあります。ちょっと子供と一緒には見れませんが(笑。捻りがある話もあり。
*DVD化はされてない模様
第1話「闇夜に奴が忍び寄る」
19年前、放送部が残した某小学校旧校舎の”ヨシオ”君伝説を検証したビデオ。彼女らは何者かに襲われる形でビデオは終わっていた。現在、映画研究部の女子高生4人がそのビデオが本当かどうか検証するというヤラセの映画を撮るべく、再び旧校舎に忍び込むが……登場したヨシオくんには…怖いと言うより笑ってしまいました。
第2話「悪魔からの手紙」
小説家の純一。「悪魔からの手紙」というヤバイ内容のレア本を探している。ある日、女性がオークションに出品しているのを見つけ、手に入れる。本を開くと、中から出品者である早織からの手紙が挟まれていた。興味本位で返事を書いてしまった純一だったが、それが恐怖のはじまりだった……「志村、後ろ、後ろ!」って感じのドラマです(?)。赤いドレスの女が怖いと言えば怖いかな…。
第3話「惨劇の村」
男女2組のカップルで旅行に来たが、ありがちなガス欠で、その辺の村人に聞いたガソリンスタンドへ向かうが…辿り着いたのは人気のない村。探し当てた旅館は、男が一人で経営しているが、親切な様子に4人はひとまずの宿を決める。「これは何の肉ですか?」は聞いてはいけない一言(笑。ラストガールの叫び具合はアッパレです。
第4話「悪夢の臨床実験」
痩せる薬の臨床実験に参加した女子学生3人。隔離された状態ではあったが、好きなものを好きなだけ食べて大丈夫、順調に体重が減っていくことに大喜びの3人。ところが主人公の女の子は段々気味の悪い幻覚を見るようになり……どこまでが薬による幻覚で、どこまでが現実かわからない怖さとあのオチ。これまで見た中では一番怖かった出来です。
第5話「立入禁止」
心霊スポットとされる廃工場でカップルがイチャついていると…ロッカーに閉じ込められ、誘拐・監禁されていた女性を発見してビックリ。その直後、犯人らしき男たちが戻ってきて……スナッフフィルム撮るべ~と、どっかで見たようなホラー映画展開に。隠れるカップルの運命やいかに。なかなかの「愛」を見せる二人をつい応援してしまいます。
第6話「血まみれキャンプ場」
その昔、キャンプ場でカップルが黒ずくめのライダー風の男に殺される凄惨な事件が起きた。10年後、その「千野(ちの)キャンプ場」を訪れた男女5人のグループ。脚が少し不自由な明菜だけ彼氏なし。過去の事件の話も笑い飛ばし、なごやかに夜を迎えた5人だったが、少しずつ、謎の殺人者に殺されていく……ちょっとビックリのラストですが、よく考えると無理あるような(笑。遥ちゃん大ショックとだけ言っておきましょう。
第7話「皆殺しの天使」
あるフリージャーナリストが撮影したとされる映像から始まるPOV風作品。ネットで見つけた集団自殺の会にメンバーとして参加し、内緒で撮影している。会の主催者であるユキコさんは美人で巨乳で、非常に明るい(笑。最期にやっておきたいこととして、ラーメン食べたり、カラオケしたり…いつのまにやらカップルが出来上がってたり(笑、「さて、みなさんここで死にます」と山中で言い出したユキコさんに「生きる気になった」と言い出す参加者たち。「てめえら!」ユキコさんが豹変します(笑。
第8話「オフ会」
ワイン愛好家のオフ会で初めて顔を合わせる男女数人。翌朝マコト(男)が目覚めると隣では血だらけの女性が死んでおり、自分も足を縛られて動けない。パニックの中、袋を被った謎の男(?)が現れ、死んだ女性を外へ連れ出すと、解体。マコトは前夜の記憶を必死に辿るが……これはそんなに期待するほどの内容ではなかった。最終話なのに。ちょい残念です。
個人的には第2話と第4話が怖かったかな。意外性では第6話かも。
ソムニア~悪夢の少年~(2016年 アメリカ)
夢を具現化できる不思議な力を持った少年…しかし、同時に彼の夢には「キャンカーマン」という恐ろしい魔物が棲んでいた……怖いというよりも物悲しい話です。
息子ショーンを亡くした夫婦ジェシーとマーク。詳しくは語られないけれど、ショーンは自宅の浴室で溺れたらしく、夫婦は互いのせいにし、なんとか前へ進もうとする夫マークと違い、ジェシーは眠れず、睡眠薬が手放せない。
そんな二人は8歳のコーディを養子に迎えることに。素直でかわいらしい少年だったが、コーディネーターの言うとおり睡眠に障害を抱えていることはたしかなようで、眠るのを怖がり、興奮剤やカフェインを摂っていた。
ある晩、コーディが眠った数時間後、ジェシーたちは綺麗な蝶が居間中を舞っている異様な光景を目にする。コーディが夢を具現化できる能力を持っていると知ったジェシーはショーンのビデオをコーディに見せる。その晩、夫婦の前にショーンが現れ、思わず二人は息子を抱きしめる。
一方、コーディには「いつもお前の側にいる」と囁く何者かがおり、恐れているのだが、眠気はいかんともしがたく、学校で眠っていると、クラスメートの男の子がいなくなってしまう(キャンカーマンにさらわれた)。自分のせいだとなんとなく気づいているコーディは眠るのを拒否するが、そんな彼に息子会いたさのジェシーは睡眠薬を飲ませて眠らせてしまう……その晩、悲劇が!
(若干のネタバレ&感想)
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