タランチュラ(1970年 イタリア)
ひさびさに70年代ジャーロの紹介。意外にも日本版DVD出てた…犯人バレはしません(笑。サスペンスよりも…ファッションや女優さんの美しさを楽しんで…って感じ。グロさは期待できません(殺害方法は残酷だけど)。
人妻マリアの美しい肉体をなめるように映す妖艶なオープニング。美容サロン(エステ?)でマッサージを受けている。バックに流れるはエンリオ・モリコーネの音楽。映像に合った、妖しげな感じ。
マリアはどうやら浮気をしていたようで、浮気を押さえた写真を見た夫パオロが彼女をなじっています。
70年代インテリア♪
マリア役のバーバラ・ブーシェはボンドガールです…さすがのナイスバディー
こういう女性にありがちな流れで…夜中に押し入ってきた何者かに殺されます。
死体もキレイなものです…
まず針を首に刺し、神経を麻痺させて動けなくしてから、生きたまま腹を割く…という考えてみたらかなり残酷な殺害方法。その方法が毒蜘蛛タランチュラに攻撃するスズメバチの方法と似ているため、刑事テリーニは夫パオロを疑う一方で、変質者の線も考えます。
テリーニ…妻アンナLOVEなんです
続いて第二の殺人。ブティック経営者の女性が殺されます。
マネキンが…
逃げるように消えたパオロでしたが、じつは探偵を雇って、写真の浮気相手を探していました。テリーニも鍼灸師(?)、昆虫学者…と犯人につながりそうな線から捜査をしていきます。一方で、意味ありげに時折現れる謎の女性…どこかへ電話して、写真のことで相手を責めている感じ(すいません、英語力ないもので)。
クローディーヌ・オージェ…彼女もボンドガールらしい
パオロと探偵は浮気相手(カメラマン)を探し出し、テリーニも破れた写真の背景から、同じ人物を探し当てます。逃げる男を追跡していたパオロが、突然の転落死。続いて男も赤い車にはねられ…死んでしまいます。
テリーニ、落ち込んでいるかと思いきや…男が次に写真で脅そうとしていた女性…フランカを訪ねます。捜査に協力してほしいと言うテリーニに、動揺していたフランカは、明日まで待って欲しいと。…って、こういう流れだと彼女、殺されますよね。ええ、殺されます(笑。
一方、美容サロン。あの謎の女性は経営者のローラだったのね。ローラは親戚の少女ジェニーに全部警察に話すことにした…と言われてます。どうやらローラは、あのカメラマンと結託して、顧客の有閑マダムたちを強請っていたようです。そして、ジェニーも殺人鬼の犠牲に…
殺害動機を考えるとこの娘は殺される理由はないような…
テリーニ、夜中にローラから大事な話があるので来て欲しいと電話を受け、サロンへ向かうと…
ローラ死んでます
そのとき犯人の魔の手は…テリーニの愛妻アンナに!
犯人については…う~ん、それらしき風には映されるんですけど、やはり唐突な感じが否めない。最後に殺害動機が分析医(?)によってただ語られるだけなので。でもジャーロとしては普通に楽しめます。出ている俳優・女優もそのテの映画でお馴染みの方々ばかり(笑。