最後にガツンとくる短編小説5
海外怪奇短編です。とくに短編はオチが重要ですよね…
①「恋人」(1952年) ダフネ・デュ・モーリア
映画館の案内嬢に恋した青年。ちょっと変わった彼女と一晩のデートを楽しんだが、その翌朝、新聞を開くと……
この短編集は他の話も粒揃いなのでオススメです。
- 作者: ダフネデュ・モーリア,Daphne du Maurier,務台夏子
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2000/11
- メディア: 文庫
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②「すっぽん」(1962年) パトリシア・ハイスミス
イラストレーター(?)の母親と二人暮らしの少年。母親にさせられてる変な格好のせいか、友達ができない。晩餐用に母親が買ってきたすっぽんが気に入り、近所の子に見せたいと思った少年だったが…これはどんな人も少なからず驚くラストだと思います。
- 作者: パトリシアハイスミス,Patricia Highsmith,小倉多加志
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2005/12/08
- メディア: 文庫
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③「エレベーターの人影」 L・P・ハートリー
クリスマスを迎えるために宿泊しているホテルのエレベーターで主人公の少年は不気味な影を見てしまう。その影は、父親と一緒のときには見えない。やがてクリスマス当日を迎え…
衝撃のラストではありますが、「ポドロ島」の作者だけに、やはり詳しくは語られません。
④「ほほえむ人びと」(1946年) レイ・ブラッドベリ
コミュニケーション不全っぽい青年の一人称語り。帰宅後、夕食のテーブルについている家族に話しかけながら、徐々に彼らへの不満を漏らしていき……
ブラッドベリって幻想的な作品ばかりだと思ってたけど…これは直球のサイコホラーでした。初期はこういう作品も書いてたようです。
⑤「ブライトンの怪物」(1948年) ジェラルド・カーシュ
港町で引き揚げられた怪物。人魚のような見た目(ただし男)の驚くべき正体とは…
これはもうホント予想外な正体。いろんな意味で(とくに日本人には)ショッキング。この人の他の作品も奇妙奇天烈なんですけど、なんかクセになる味わいなんですよ。
- 作者: ジェラルドカーシュ,Gerald Kersh,西崎憲,駒月雅子,吉村満美子,若島正
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/11
- メディア: 文庫
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今度は日本人作家のもやりたいと考えております。