Horror好きが行く!

怖いもの好きが書く映画・本・もろもろの記録

ザ・ベイ(2012年 アメリカ)

ファウンド・フッテ-ジ形式のホラーとしてはよくできてる部類かと。何も知らずに途中からTVで見たら何かのドキュメンタリーかと思うくらい(←ホメすぎか)。政府によって隠蔽されたとされる小さな港町クラリッジでの2009年独立記念日の映像お祭りムードが一変地獄と化します… 

地元の小さなメディア(ネット配信?)の記者ドナが、 当時の映像を見ながら振り返るという感じで、他に1ヶ月ほど前の海洋汚染調査をしている研究者たちの映像や、パンデミックに右往左往する地元病院の映像ヨットで楽しそうにクラリッジへ向かう若い夫婦+赤ちゃんの映像など…いろいろな映像をさしはさむことで、何が起こったのか少しずつ見えていく構造となっており、今までのただカメラ持ってワーワー走り回る(POV)のと違ってだんだんと恐ろしい事態になっていくという作りは個人的には上手いと思いました。祭りを楽しむ人々に謎の吹き出物が出てきて血反吐ゲーゲーして倒れたり…何が起こったのでしょうか~

ネタバレってほどでもないが、反転してください)

どうやら寄生虫が湾内に大量発生していて、町の水源にも幼虫や卵がウヨウヨ。魚どころか、水を飲んだだけなのに町の人たちは恐ろしい寄生虫の餌食に。近隣の原子力発電所からの汚染水(笑えない!)→もちろん湾には流してないし、ろ過してるよ→養鶏場の鳥が飲み水にしてるよ→鳥の大量の糞を密かに湾に流してるって噂があるよ→海洋学者が40%以上汚染されてる湾の魚を見てみると、身体の中に寄生虫がいっぱい。汚染水の影響か速度成長かつ巨大化して人の身体を食い破って出てくる寄生虫は気持ち悪いのは確か。

…とまあ、ありそうな事象をパッチワークのようにつなぎ合わせるとホントの事件のように見えてくる不思議。もちろんこれは最初から作り物としてわかってて見てるんで大して怖くはないんですけど(笑。