Horror好きが行く!

怖いもの好きが書く映画・本・もろもろの記録

フィンランド式残酷ショッピング・ツアー(2012年 ロシア他)

ロシアのホラーってどんなの? と興味本位で見始めたのですが、舞台はフィンランドだし、苦手なPOVだし…短い70分のが救い? じつは大半の人がウザイと感じるであろう、やたらとはじまる親子喧嘩の方になぜか身につまされた男子の母でした。 

全編、主人公スタース(13歳位かなぁ?)が新しく買ってもらったケータイで撮っている画面(POV)。なので、まともに画面を見ていると酔うこと確実。手ブレまくってる部分は目を逸らしてましょう(笑。

お母さん(40代位)と二人でフィンランドへのバスツアーに行くところです(二人はロシア人)。この年頃の子を持つお母さんにしかわからないと思いますが(うちはまだ7歳ですが)、息子のやること言うこと全てがウザイ。おとなしくしてて~、何度も注意しますね(笑。他人から見るとささいな事でケンカになります。怒って無視するお母さんも大人気ないけど…すごくわかる、わかる(笑。

個人的な共感をこれ以上書くのもナンなので、さっさと本編へ。いろいろ細かい前フリはありますが、ショッピングセンターで買い物していると突然店員がツアー客に噛みついた!(逆に言えばここまで早送りしててもいいかも)。

途中、ケンカしながらも、見知らぬ外国の町を逃げ惑う親子なのでした

(以下どうでもいいかもしれないネタバレ含むラストへ)

 

町中…というか会う人みんな親子を食べようとします(こちらが抵抗すれば死んだりするのでゾンビとは違う)。とにかく保護を求めて警察署へ行った親子でしたが、あっさり捕まって、牢へ。隣に入れられている外国人と話をすると、こういうことらしい。

夏至祭にフィンランド人は外国人を食べる習わしがある

・日没まで逃げ延びれば助かる(祭りが終わると普通の人に戻るらしい)

・もしくはフィンランド人を食べれば、襲われることはない

んな、アホな~(というか国際問題に発展しないのか?)の真相なんですが、親子は警察署から車で森へ連れ出されます。湖から船で優雅に降りてきたのは、警察署長夫婦。ここぞとばかりに下っ端が夕餉を用意した(笑、ようです。しかし、塩を投げたりして抵抗し、親子は逃げ出します(警察署長は親子を殺そうとした注射を耳に刺されてオダブツ)。

日没まで隠れていよう、と親子はショッピングセンターの裏側へ。ど~でもいいけど、ここでお母さんのぼやきに笑ったフィンランドの)祝日にショッピングツアーを組むなんて…私らロシア人ってば…」。しばらく親子でまったりしますが、突如現れたかわいい少女(DVDジャケの子です)。何か言ってますが、親子には言葉がわからない~。あまりのかわいさに油断して、近づいてしまうお母さん。あんのじょう、脚をガブガブ喰われます。格闘する親子、ブレまくる画面。

暗転後…はじめて普通の映画らしく、親子を写すカメラ。どんどんカメラが引いていくと少女の死体が腕がちぎれております! って、二人、この子を食べちゃったの~??? 日没まで待てよ! (←こんな映画に真面目にツッこんでしまった)

 

ネットの情報では…ホラーコメディだったらしい(あまり笑えないけど)