Horror好きが行く!

怖いもの好きが書く映画・本・もろもろの記録

ザ・ゲスト(2014年 アメリカ)

突然の急展開ね~と思ったら、『サプライズ』の監督さんだったのね。納得。「オメーは〇〇か!」とツッコミたくなるラストです。でも面白いよぅ

ザ・ゲスト [DVD]

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亡くなった兄と同じ軍隊だったとディヴィッドという青年がいきなり訪ねてくる。ハンサムで謙虚な態度に母親ローラをはじめ、家族皆が彼に気を許ししばらく滞在するよう歓迎するが、長女アナだけは彼の不審な動きに気づき…という話なんですが、半チンタラした展開が辛くなくもないんだけどがんばって見てると急展開になりますので!

このディヴィッドがピーターソン一家に入り込む方法が自然極まりないの。そもそも息子ケイレブを亡くしてて、出世できない不甲斐ない夫と口論が耐えないローラには軍隊での息子との思い出話をしてすぐに心を掴む父親スペンサーは最初ディヴィッドを不審な目で見るんだけど、御酒と愚痴に付き合ってあげたらすっかり心許しちゃう。末息子ルークは学校で虐められてるんだけど、それもディヴィッドがそのイジメっ子を完膚無きまでに叩きのめしちゃうね(その方法もまた巧みで、警察沙汰にできないような方法でやるのよ)。そんな謎の男ディヴィッドを一人遠巻きに見ていたアナなんだけど、パーティに一緒に行った晩、自分の彼氏とは程遠いスマートな対応に少し心を開きかけた…?

翌朝、偶然、ディヴィッドが外でかけてる不審な電話を盗み聞きしてしまったアナは、彼はディヴィッドではないのでは?と軍へ問い合わせるとディヴィッドは1週間前火事で死んでいると聞かされ……

(以下ネタバレです)

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ゾンビーバー(2014年 アメリカ)

ゾンビ~バ~♪、ゾンビ~バ~♪…エンディングで流れる歌が頭から離れない(笑。今時あえてキッチュなぬいぐるみが襲ってくるよ! なんとなくリバイバルしてる(?)80年代感満載のゾンビ映画 

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公式HPはこちら ⇒ 映画 『ゾンビーバー』 公式サイト

 

かわいいビーバーちゃんがゾンビになっちゃう原因が、くだらないヨタ話ばっかしてる医療用廃棄物処理業者のトラックの運ちゃんたちだ。全く前を見てなかったせいで、鹿を轢き、なおかつその弾みで、廃棄物のタンクが1個、近くの川に落ち、流れ流れてビーバーちゃんたちの湖へ

そして、森の奥の別荘で女子会を楽しみにやってきた犠牲者ガール3人組メアリー・ゾーイ・ジェン)。「携帯は禁止ね!」仕切り屋さんっぽいメアリーが言うけど、当然のごとく圏外であるジェンは彼氏のサムが浮気した写真がSNSに載ってるのを見たため不機嫌。で、メアリーが励まそうと女子会にしたわけなのです。ところが、そこへ彼氏たちサム・トミー・バックが予想外に合流してくる。まあ、写真を見た瞬間から、「この女メアリーじゃね?と誰もが思うかと(笑。ゾーイとバックのカップルだけがお楽しみ。残り4人の間に漂う微妙な空気がゾンビーバーより面白かった私

f:id:yukiyamama:20161116143031j:plain f:id:yukiyamama:20161116143044j:plain        このジェンが襲われる場面が大好き(心得たカメラワーク!)

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で、翌日、湖で遊んでたら予想通りゾンビーバーに襲われちゃうわけです。しかもこれは感染するらしく噛まれてはいけません!

とにかくエンドロールも含め最後まで楽しませてくれます。どこまでもふざけたゾンビ映画意外な人が生き残りますが…「そんなの関係ないってなラストもよし!

「ぞくり。」

地方局で何気なくやってたのを見てたらわりと怖かったんですが…これってシリーズいっぱいあるんですね。短編(5分程度)なのに、意外にヒネリがあるのがいい

www.tokagedo.co.jp

まだ少ししか見てないけど、その中で一番怖かったのは「ピクニック」。家族で山の中へピクニック…が、雰囲気が変。やけにはりきってるお父さんに顔色悪すぎる息子(お母さん、娘は普通)。さて、記念写真撮ろうとお父さんがデジカメを家族に構えるとそこに写っていたのは……。ここに出てくる人形が超超怖い! どこで見つけてきたのやら。

あとさっき見た「おみくじ」も良かった999の凶事を引き受けるなんて…耐えられない。神主さんも「早く死んだ方がいいですねぇ(←神主さんの言うことか?)」。あと「忘れる」も…怖いだけじゃなくてウルッときましたわ。 

ぞくり。 怪談夜話 呪われた八編 [DVD]

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これに「ピクニック」が入ってるみたい。 たま~に演技がヘタすぎる女の子が出てくるけどそこはご愛嬌(笑。

トランストリップ(2013年 チリ・アメリカ)

そもそもメンタル豆腐状態の女の子が初の海外旅行で、唯一の味方の従姉妹が中抜けしちゃってスペイン語はわからないわ、完全アウェー。ジワジワと精神的に追いつめられた先に……血しぶきを期待しないでね見る人によって好みが真っ二つに分かれる作品。どちらも悪くない…悪くないんだよね。 

トランストリップ [DVD]

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アリシアは初の海外旅行で従姉妹のサラが住むチリへやってくる。飛行機での長旅で疲れてるのに、出迎えたサラと友人一行サンティアゴには何もないから南部にある別荘へ連れてってあげる…と。この時点で、アリシア疲れてるの。とりあえずシャワー浴びさせてもらうんだけど、その間、サラの友人たちはアリシアを面倒がっている様子がアリアリ。一緒にでかけるご一行紹介

サラ……アリシアの従姉妹。チリの学校に通っている。もうかなりこの国に慣れてる

アウグスティン……サラの彼氏。おそらくチリのマプチェ族出身?スピリチュアルなものに興味がある?

バルバラ……アウグスティンの姉。最初にアリシアを「面倒な子」呼ばわりした。誤ってアリシアが彼女のカバンを海(湖?)に落としたためさらに険悪な関係に

ブリンク……アウグスティンの友人。父は外交官でお金持ちらしい。サラがアリシアへの当て馬として考えた男の子。だが、KYな性格がさらにアリシアに嫌われる。

 

12時間の車の旅。かけるCDでも彼らとは気が合わず、たまに自分のわからないスペイン語を話されると「私の悪口言ってる???」とキョド2しちゃうアリシア。つ、辛い。普通の神経でもこのアウェー感はツライと思います。なのに、唯一の味方だったサラがなんと学校の大事な追試を受けるとかで途中で戻ってしまいます。明日には合流するから…というけれど(涙。

おそらくアウグスティンの親戚であるメルダの案内で船に乗り島の別荘へ。ところがそこでの日々はアリシアにとって悪夢でしかなかった

 

人によって評価が分かれる…というのは、誰寄りに見るかにもよるんですよねアリシア寄りに見るとブリンクやバルバラは自分に嫌がらせする存在にしか見えない。でも冷静に見れば、(やりかたはどうかと思うけど)彼女が場に馴染めるようにしようとしてるだけ。ただ、お互いの状態(性格?)が合わなかった…という感じです。アリシアの追いつめられ感がスゴイです…そして予期せぬラストへ。おとなしめなBGMも何やら不安をあおりますので精神が凹んでいる時には見ないことをオススメします。

 

なんかこの小説思い出しちゃった…親切が相手には苦痛となることがある。 

ロウフィールド館の惨劇 (角川文庫 (5709))

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ヘルレイザー ゲート・オブ・インフェルノ(2000年 アメリカ)

ヘルレイザーシリーズの5作目…だそうですが、なんか個人的には違うんじゃないかと(ピンヘッドは出てくるけど)。でも「嫌な感じ」に面白かったです。おそらくゲームサイレントヒル』シリーズが好きな人はハマる内容だと思う。 

ヘルレイザー ゲート・オブ・インフェルノ [DVD]

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主人公ジョセフ・ソーンは刑事。が、コイツのっけから嫌なヤツです(以下⑦つはサイテーなことしてます)。相棒トニーに対するかなりバカにした態度「家庭を大切にする」とのたまいながら、奥さんには仕事と偽り娼婦を買う

で、まずヘルレイザーと言えば「ルマルシャンの箱」と呼ばれているパズルボックスですが、今回は第一被害者の現場で見つかります(かなりズタズタに引き裂かれ、原型を留めてない遺体…パズルを開けたんでしょうね~)。被害者チョウジョセフの高校時代の同級生だったジョセフはチョウについて「やつは変人だったので、バスケ部に入ってたけど、みんなで追い出した(←ぜったいオメ~も加担してるだろ)」と語る。

署に戻ったジョセフは指紋の採取が終わったチョウの財布から金をチョロまかすパズルボックスが気になりそれも懐へ

その後、いったん家へ戻って眠る娘に顔をスリスリしますが…奥さんには「薬飲んでよく眠れ」って言い残し、また出て行く。そして娼婦ダフネとクスリをキメながら一晩過ごす。トイレでパズルボックスをいじっていたら、動き出し…妙な世界に連れて行かれます。子供の頃過ごした子供部屋。遠くから「助けて」と子供の悲痛な悲鳴が。ジョセフが別の部屋へ出て行くと、口だけののっぺらぼうの怪物たちが襲い掛かってくる。が、目覚めるとトイレに横たわっていた。夢だったのか…と署に戻り、しばらくするとダフネから電話が。なにやら恐ろしい目に遭っている様子。モーテルへ戻ってみると、バスルームに無残なダフネの遺体が。そして、チョウの現場でも見つかった子供の指がここにも。で、なんと、相棒トニーに証拠隠滅の片棒を担がせつつトニーの私物を現場に置いていく…サイテー野郎のジョセフ。

箱から採取された指紋を辿るとある刺青屋に。かなり暴力的にチョウのことを攻め立てるジョセフ。刺青屋は「箱はエンジニアが作ったものだがチョウには買えなかったので勝手に持ち去ってった」と。そこで怪物の幻影を見てしまうジョセフ。エンジニアとは何者だ?と問うと、「エンジニアを追うとエンジニアは追いかけてくる」とビビリ気味に語り、逮捕するなら逮捕しろ、絶対エンジニアについてはしゃべらない…と刺青屋。別のルートに…といつもクスリを買っているアイスクリーム店(表向き)の店主かつ情報屋のバーニーからダフネのことを聞くと、元締めトニーから聞いたエンジニアの恐ろしい話を教えてくれた。エンジニアという男が鍵だと確信を深めるジョセフだったが、この際も⑦必要以上にバーニーに殴る蹴るの暴行を加えてたのを忘れてはいけません。

そのわりに子供の指が生きている状態で切られたもの(酷い!)と聞いて子供を早く見つけ出して救出したいと思っているジョセフ。さて、かれはエンジニアに辿りつけるのか? そんな中、謎のビデオテープをおつかいの少年経由で渡され見てみると鈎針のついたムチで無残に叩かれるバーニーの姿が……

 

あのですね、ちゃんとした「オチ」を求める人には、この作品、オススメできませぬ夢なのか現実なのか区別のつかない感じとか追いつめられてくジョセフの姿とか…こいつがまた何度も書いてますが全く同情できないヤツなので、そういうのが見たい人のみ(?)どうぞ(笑。あと、ピンヘッド様もほっとんど出てこないの。それはちゃんと書いておかないと。