処女の生血(1974年 アメリカ)
処女の血を求めてルーマニアからイタリアへやってきたドラキュラ伯爵だったが……イタリアってそんなに敬虔な娘さん多いか?
ん~とにかくマニアックな映画です。以下が当てはまる方にオススメ(条件多い)。
①無条件に吸血鬼映画が好きな人
②『悪魔のはらわた』を見て、面白かった人
③アンディ・ウォーホル監修とだけで、興味が湧く人
④貴族の娘たちが使用人とヤリまくっているのを「モラルが崩壊しつつある時代なんだな~」と一種冷静に見れる人(肝心なところはボカシ入ってますがね)
⑤おバカ映画でも愛せる人(あまり笑えないけど)
お城で息も絶え絶えのドラキュラ伯爵。どうやら処女の血を飲まないと死んでしまう(?)のだが、ルーマニアにはもう処女がいないらしい(笑。イタリア娘は結婚まで純潔を貫くらしいとどこで聞いたか知らないが、とにかく秘書のアントンとともに必死の旅行。しかし…やはりイタリアでも処女になかなか出会えず(笑、最期の望みと行き着いた先は没落貴族ディ・フィオリ家の4人娘。とにかく「処女かどうか」聞きまくる伯爵ですが…お金の無いフィオリ家がホントのことを言うはずがなく、使用人マリオとヤリまくり、お互いも愛し合っている変態次女と三女は、伯爵に「処女です」とウソをつく。信じて…思い切って血を飲んでみた伯爵は地獄を見る(笑。飲んだ血をトイレに全部リバース。ホントにダメなんだね…。ちょっと気の毒になる位の場面である。
マリオも「近々貴族なんて制度はなくなるんだ」と4人の娘たちに使用人とは思えない上から目線の態度。彼女らの服装からして1920年代のようですが、娘も母もほとんど使用人を雇えないようで、自ら料理したり、畑仕事します。
このマリオ、たしかに見た目マッチョでかっこいいんですが、自分の肉体の魅力に物を言わせ、姉妹たちとヤリたい放題。が、伯爵が吸血鬼だと気づいてから、がぜん大活躍。そして…4人姉妹で本当に処女はいるのか(マリオがわかっているのがウケる)。処女を救え!種馬マリオ(←サイテーでスイマセン)。
個人的には『悪魔のはらわた』の方がグロいし、笑えるんだけど、世間的(?)にはこちらの方が評価されてるみたいだね。